AKB48の旅

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「イノベーション」と予定調和

2017年11月04日 | AKB
秋元康プロデュース「劇団4ドル50セント」というビジネスモデルは、乃木坂46とAKB48を越えられるか?(中嶋よしふみ SCOL編集長・FP)

長いけど全文引用したくなる。極めて示唆に富む見事な現状理解にして分析になってる。秋元氏の戦略を、いわば教科書的とも言えるくらいシンプルかつ理詰めで刈り込んだ上で、「劇団4ドル50セント」というビジネスモデルの明日を問うという形になってる。

ただ、強いて難癖を付けさせていただくとすれば、「イノベーション」という言葉が、その原義通りに使われてる実例など、ほとんどないんではないかということ。愚者の経験を多少ともはみ出せてるとは思うけど、「イノベーション」の実際の運用は、単なる看板の掛け替えであったり、旧態依然に対するごまかしや言い訳であったり、それこそ予定調和そのものになってるというのが大半なんではないか。

語義通りの「イノベーション」とは、予定調和を壊すことを視野に納めるものなんであり、解答を包含しない問題意識とその解決へ向けた目的合理性と同義なんであり、すなわち失敗を許容するということになる。既述のように、これこそが秋元氏のひときわ秀でたところであるとともに、それがそのまま批難されるところでもあったりする。