AKB48の旅

AKB48の旅

AKB48グループ東京ドームコンサートブルーレイ視聴 2nd Day, 3rd Day

2014年12月26日 | AKB
2nd Day, 3rd Dayは、ともにAKB48G名義なんだけれども、1st DayのAKB単独との一番目につく違いは、指原さんの存在だった。一人で42000人と対峙し、操り牛耳ってしまえる。そのもの凄い存在感、パワー感に圧倒される。あの小嶋さんすら巻き込んでしまえるという。分かってるつもりだったけど、これほどとは。

一方で、これは以前も指摘させてもらったと思うけど、突出し過ぎてしまってるとも言えそう。一人異次元にいるというのは、良いことなのか、それとも。

あとは、これは1st Dayにも感じたことだけど、この時点ではっきり宮脇さん推しが始まってるのが分かる。一番印象的な曲を選ぶとすれば「アイドルなんて呼ばないで」で、その歌唱メンバーに、渡辺麻さん、島崎さん、川栄さんとともに選ばれてた。その上で、錚錚たる若手メンバーを多数バックダンサーに引き連れてたのが、何と言うかダメ推しに映った。

本店のアイドルど真ん中3人に一人加わった宮脇さんの姿は、2012年の東京ドームでの「アイドルなんて呼ばないで」を彷彿とさせてた。あの時は言わば「前田学校」だったと見なせると思うけど、今回のコンサートの基本コンセプトが学校にして、ずばり「渡辺学校」の、しかも次世代なのは宮脇さんのみ。実際、ヴィジュアル的にも、ここに混じってもひときわ輝いてたと思う。

もう一つ上げるとすれば、「恋するフォーチュンクッキー」のかけ声が「たかみな」だったこと。これは指原さんの差し金なのか、それとも台本なのかは分からないけど、どちらにせよ、現在から遡って見るからではあるんだけど、それなりの意図を感じざるを得ない。

コンサートそのものの評価だけど、全体として纏まってるし破綻とかもないけど、落ち着くところに落ち着いてる感じとでも言えば良いんだろうか。まあ可もなく不可もなくあたり。選曲がやや定番曲に偏ってて、SKE、NMB、HKTがお約束のように代わる代わる出てくる演出が、あくまでも私の勝手な意見と断っとくけど、ちと退屈。セトリとしては、恒例の「夕日を見ているか」がなくて「桜の木になろう」が入ってるのが、いちおう目新しかったかな。

それと「スイングジャズ」風のアレンジコーナー。目玉みたいな扱いになってるような気がするけど、あれって意図不明というか、ちょっとポカーンな感じ。

一年半一昔

2014年12月25日 | AKB
年末年始に備えて恒例のレコーダー整理など。さっそく未整理のまま残ってた「思い出せる君たちへ」のいくつかを移し替えようとして、なんとなく内容確認のつもりで、そのまま時間が許す限り見続けてしまう。「思い出せる君たちへ」あるある(©横山さん)。

そこで目にすることになる、何と言ってもメンバーの顔ぶれの入れ替わりぶりに、今更ながらだけど愕然とすることに。この「思い出せる君たちへ」が催されたのが2013年5月2日~5月25日とのことなんで、語呂が悪いけど一年半一昔な気分。AKBG界隈の時間の流れの速さを実感させられる。

この時間の流れを可能にしてる過剰なエネルギーの、そしてそれを蕩尽することで得られ続けてる負のエントロピーの膨大さに目が眩む思い。すごいという感想しか持てない。

懐かしくて新しいSKE48とNMB48の大成功 マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤

2014年12月24日 | AKB
懐かしくて新しいSKE48とNMB48の大成功 マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤
http://www.entamenext.com/news/detail/id=1187

以下引用

(NMB48の「らしくない」の)何が日本っぽいかというと、8ビートのリズム、Aメロのコード進行(D♭~A♯m~E♭m~A♭)という組み合わせ。これは90年代の日本のヒット曲に多用されていたフォーマットなんだ。ZIGGYの1989年のシングル『GLORIA』、浜田省吾さんの1992年のシングル『悲しみは雪のように』あたりが有名曲だね。

そう、この曲(SKE48の「未来とは?」)のサビのコード進行(F~C~A7~C#)も90年代のJ-POPの定番のコード進行なんです。代表的な曲は松田聖子さんが96年にリリースした『あなたに逢いたくて~Missing You~』ですね。

以上引用

プロフェッショナルな方への言いぐさじゃないし、失礼に当たるかも知れないけど、思わず「なるほどね」と膝を打ってしまった(打ってないけど)。こんな指摘をしたのはマーティ・フリードマンさんが初めて?それとも私が知らなかっただけ?

このあたり、あんまり掘り下げて考えてないけど、曲名が秋元氏の定型フォーマットから外れてるのも、なんか関連性があったりするのかな。

映画「もらとりあむタマ子」

2014年12月23日 | AKB
地方社会の「日常」と引きこもりニートという、リアルと虚構の距離感の取りづらい設定に、正直、最初は戸惑った。

一例、甲府という固有名詞まで名指ししてあるんだけど、スポーツ用品の個人商店という業態のリアリティがどうなってるのか。年越しでカレンダーの交換シーンがあって、2012年から2013年とリアルタイムまで指定。そんな最近というピンポイントで、こういった地方社会の仕組みが存続して機能してるのか。

けれども、見続けるうちに、そんな理屈めいたことは気にならなくなって行って、次第にのめり込むように見入ってしまった。山下敦弘監督を舐めてたと言うんでもないんだけど、「苦役列車」の印象が邪魔をしてたというのはあるかも知れない。あれはあれこれはこれということで、傑作とは言わないけど、なかなか侮れない。

山下監督がどこまで自覚的なのかは分からない(自分を演じてるというような台詞回しはあった)けど、本作の丁寧で精緻な作り込みによって、その向こう側に日本社会の重層的な虚構性あるいは物語性、手垢の付いた用語を使えば、日常に分厚く堆積するハイコンテクストが、しっかりと浮き彫りになってる。最近のマイブーム、星新一の傑作「門のある家」のそのままに、様々なレイヤで人工無脳の如く高度の自動運動する日本社会が可視化されてる。

そこに前田さん演ずる坂井タマ子が、見事にはまってる。前田さんがごく自然に纏うリアルと虚構性がそのままタマ子に乗り移って、背景の世界と共鳴する。複数回登場する食事シーンや男女の性を意識させるシーンなどでは、明らかにそれと狙って撮られてるし、前田さんの不思議なと表現してしまおうルックスが見事に溶け込んでる感じ。

あたかも本作は(も?)、前田さんの存在を前提としたかのような設定と脚本、そして演出になってるように見えるし、確認とかしてないけど、たぶんそういう認識で間違ってないんじゃないかと思わせる。そういう視点では「苦役列車」とも似てると言えそう。

エンドロール後のワンカット、あれは何だろ?

AKB48SHOW#55のチーム8選抜

2014年12月22日 | AKB
AKB48SHOW#55で「クリスマスがいっぱい」を披露したチーム8選抜メンバーは、坂口渚沙、横山結衣、谷川聖、佐藤七海、岡部麟、本田仁美、佐藤栞、横道侑里、長久怜玲奈、永野芹佳、太田奈緒、山田菜々美、中野郁海、人美古都音、下尾みう、倉野尾成美(敬称略)の16人だった。

東京ドームで初お披露目の「10年桜」選抜と比べると、小田えりな、下青木香鈴、谷優里、服部有菜、宮里莉羅、舞木香純、山本瑠香、吉川七瀬(敬称略)の8人out、代わりに坂口渚沙、横山結衣、谷川聖、岡部麟、佐藤栞、長久怜玲奈、永野芹佳、下尾みう(敬称略)の8人in。

もちろんチーム8メンバーは、それぞれ個別の事情で参加不参加が左右されるというのは分かってるつもり。それでも、最新の握手会人気の上位が選ばれてきてるのは明らかで、そんな中、めぼしいところで今回選ばれてないのは小田えりなさん、山本瑠香さんの二人くらい。ほぼこの顔ぶれが、最新のチーム8選抜と見て良さそう。曲の歌い出しから見ても、その中でダブルセンターは中野さん、坂口さん。

まずは運営選抜の手探りで出発して、その後のファンの動向に真摯に向かい合って、ダイナミックに選抜メンバーを入れ替える。冷たいとか残酷とか批難する向きもあるかも知れないけど、人気稼業とはそういうもの。これぞファンが育てるAKBコンセプトの面目躍如な展開にして、ほぼこれでチーム8の体制が整ったと見なせるんじゃないか。