白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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徐奉洙-仲邑菫

2020年07月24日 23時59分59秒 | 幽玄の間

<本日の一言>
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皆様こんばんは。
仲邑菫初段(11)の3人目の相手として、徐奉洙九段(67)が登場しました。
昔は珍しかった、純韓国産のトッププロですね。
元世界チャンピオンです。

それでは第1局の模様を振り返っていきましょう。
なお、この対局は日本棋院ネット対局幽玄の間にて中継されました。

1図(実戦)
徐九段の黒番です。
本局は仲邑初段が序盤でリードを奪っていました。

ここで黒1、3とは力強いですね。
形は悪いですが、白Aなら黒Bとぶった切ろうというのです。



2図(実戦)
ここで白1~5とかわしましたが、これは仲邑初段らしくなかったと思います。
正面から戦って欲しかったですね。
中央黒が厚くなり、さらに黒6の切りに回られては盛り返されました。
この後白Aの逃げ出しに回り、戦いはまだまだ続きます。



3図(実戦)
黒1のノゾキに対し、強い人ほど白2と反発したくなります。
しかし、ここは素直に白Aとつないでおいた方が、右辺黒へ圧力をかけやすくて良かったでしょう。
黒3が先手になり、黒5とのびのび進出されたのは問題だったと思います。



4図(実戦)
白△と手を入れさせられたのはつらかったですね。
これで黒優勢がはっきりしました。
この差が最後まで縮まらず、結果は黒中押し勝ちとなりました。



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