<本日の一言>
名人戦リーグの張栩九段(40)-井山裕太棋聖(31)戦は、井山棋聖の半目勝ちでした。
値千金の半目で、リーグ7連勝となりました。
挑戦権に大きく近付きましたね。
皆様こんばんは。
本日は会津中央病院・女流立葵杯挑戦手合三番勝負第1局が行われました。
藤沢里菜女流立葵杯(21)と挑戦者の鈴木歩女流棋聖(36)の対決ですが、両者共に読みが正確なことで知られています。
好勝負が予想されました。
1図(実戦)
鈴木挑戦者の黒番です。
黒1のノゾキに対して、白2、4と切って反発したのには驚きました。
黒5の切り以下、下辺がぶっ通しの黒地になることが目に見えていますからね。
しかし、藤沢女流立葵杯としては中央の戦いで主導権を握りたかったのでしょう。
両者の強みは似ていますが、棋風は大分違う気がします。
堅実無比な鈴木挑戦者に対して、藤沢女流立葵杯はしばしば冒険します。
2図(実戦)
その後コウ争いが起こりましたが、黒△まで形勢はほぼ互角でしょう。
コウ争いでは形勢判断が重要になりますが、流石に両者隙がありませんね。
3図(実戦)
しかし、寄せに入って黒1のつなぎは堅すぎたようです。
白2、4と目一杯の形を作られ、形勢は一気に白に傾きました。
これで決まったかと思いきや、白Aの抜きを決め損ねたために思わぬ波乱が・・・。
4図(実戦)
黒1~5!
まさか、どう見ても脈の無さそうな黒×が動き出すとは・・・。
この手が成立しては形勢逆転したようです。
しかし、黒も決め損なって半目勝負へ・・・。
結果、勝利の女神が微笑んだのは藤沢女流立葵杯でした。
第1局からぎりぎりの勝負を見せてくれましたね。
第2局は7月29日(水)に行われます。
お楽しみに!
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