稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

学校図書館の現状に関する調査

2021-12-05 16:49:18 | ご存知ですか?
文部科学省では、原則隔年で学校図書館の現状に関する調査を実施しています。
令和2年度の調査結果が7月末に公表されています。
遅ればせながら調査結果を見てびっくり!
先進自治体だとばかり思っていた稲城市が意外に後れを取っていることがわかりました。

それは学校図書標準の達成度です。
学校図書標準とは、公立義務教育諸学校の学校図書館に整備すべき蔵書の標準として、平成5年3月に文部科学省が定めた基準のこと。
学校の種類や学級数に応じて所蔵すべき図書の冊数を定めています。
「生徒が少ないと冊数が少なくてもいい」というのはおかしいという議論はありますが、学校図書館整備の一応の目安ともなっています。
「学校図書館図書標準」文部科学省ホームページ

で、令和2年度の結果ですが、稲城市では以下のとおりです。
小学校 75%  中学校 50%

それより以前の調査結果は
平成28年度  小学校 25%   中学校 50%
平成26年度  小学校 18.2% 中学校 50%
平成24年度  小学校 27.3% 中学校 50%

え~!
そんな~…

この数字は単に冊数だけですから、古くて誰も見向きしない本でも登録されていれば一冊とカウントされてしまいます。
一時古い図書を廃棄する作業を進めているのを伝え聞いていましたので、26年度の減少は納得です。
28年度から令和2年度にかけて小学校では25%から75%に上昇したのは、おそらく積極的な整備が進められたのですね。
気になるのは中学校。
ずっと50%のままで推移しています。
ちなみに東京都の平均は、
平成24年度  小学校 56.8% 中学校 41.1%
平成26年度  小学校 61.8% 中学校 45.2%
平成28年度  小学校 72.5% 中学校 56.7%
令和2年度  小学校 81.3% 中学校 68.1%
う~ん 着実に上昇しています。
稲城市は完全に立ち遅れになってしまいました
全国統計もたまには確認してみることが必要ですね。

現在稲城の公立小中学校では図書館システムの導入が始まっているようです。
これからの稲城市民を育てる大切なインフラ!
稲城市の今後の取り組みに期待したいところです

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