閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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秘術としての文法

2015年04月29日 | 書評 言語
秘術としての文法/渡部昇一/講談社学術文庫/1988

英文学者の視点から見た、言語学に係わる考察集。

秘術としての文法学について
日本語の正書法の起源と本質ー英仏との参考において
国語改良運動ー英語の場合
英語アカデミーと十八世紀
言語史の研究についてーそれはどんなものでなぜ必要か
世界最大の言語戦争ールーテルの勝利
書物と出版ー印刷と出版と公表と公示
英文法の成立

この中で、「日本語の正書法の起源と本質ー英仏との参考において」と「世界最大の言語戦争ールーテルの勝利」が参考になった。

なお、本のPR文は以下のとおり。

比喩をもって言えば、新言語学は化学であり伝統文法は薬学である。化学者は病人をなおせないが、薬学者は病人をなおす薬を提供する。伝統文法は読解力を飛躍的に向上させ、新しい知性をひらき、時空を超越した世界へわたくしたちを運んでくれる秘術的な力をもっている。また、言語は社会のありかたと係わり、習慣であると同時に規則であり、理論と習慣の折り合いをつけるという意味で、伝統文法は経験と英知の学と言うことができる。

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