物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国/黒川祐次/中央公論社/2002
サブタイトルにあるとおり、ヨーロッパ最後の大国ウクライナの歴史。物語と書き添え、歴史観に過ぎない本を「〇〇国紀」などとたいそうなタイトルを付けない点に著者の良心を感じる。
広島G7サミットで、ウクライナのゼレンスキー大統領が岸田首相の計らいで来日、G7の主役として振る舞い、「核恫喝の居場所はない」と原爆資料館で記帳した。プーチンが、ウクライナでなければ日本に軍事侵攻したとの情報が伝えられており、ウクライナは日本の代わりにロシアと戦っている、そのウクライナの歴史はどうだったのか、という視点で読みたい一冊である。
1回読んだだけでウクライナという国の全体を理解することは難しくても、読めば読むほどウクライナという国の意外な素顔を知ることになりそうである。
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