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閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

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皇室の本義

2012年05月18日 | 書評 日本論・國體
皇室の本義/中西輝政、福田和也/PHP研究所/2005

アマゾンのブックレビューの評価はあまり芳しくない本である。

その理由は福田氏にあるようだ。
私は中西輝政著述部分のみフォローしてみると、現代人が皇室に関して見落としている部分が多々あることに気づかされる。

皇室に無関心な人でもせめて見出しだけでも目を通してほしい。
この国のかたちがどういうものか、この本には書いてあるはずだ。

印象に残る見出しは、

なぜ日本に天皇という存在が必要なのか
皇室は「道徳」と「祭祀」の中心である

・日本では「国」と「文明」は切っても切り離せない
・日本文明の”根幹”を示しておられる皇室
・「宗教的な存在」としての天皇の本質
・文化の実践者たる皇室
・道徳を体現される存在
・国の営みを心によって支える存在
・「祭祀王」としての役割
・ヨーロッパの王室の本質を見誤るな

すべて中西輝政氏執筆箇所である。
淡々とさっぱりとした書きぶりが心地良い。

ただ、残念なのは、見出しの柱立てが、しっくりしないことだ。
一冊の本であれもこれも書こうとしてかえって窮屈な気がするのだ。

だから、私は、上記の見出しを中心に、再編集した本を読みたいと思っている。

そうするだけで、この本は、次世代に継承される古典になりうると思うし、それだけの価値をを秘めた本であることを指摘する次第である。


本の内容紹介

なぜ日本に天皇という存在が必要なのか? いまこの国のために本当に大切なこととは何か? この本質を理解するとき日本は必ずよみがえる!
なぜ日本にとって天皇はかけがえのない存在なのか。戦後六〇年を経て、憲法改正も日程に上がってきている時だからこそ、このことを真摯に考えなければならないはずである。だが、現在の皇室についての議論は、残念ながら、あまりに本質に迫るようなものが数少ない。▼たとえば、天皇陛下が日々、国民の平和と安寧を祈念されて祭祀をつとめておられることがどれほど意識されているだろうか。この祭祀が絶えず続けられてきた歴史の中に日本人は生きてきたのであり、だからこそ、世界八大文明の一つにも数えられる「日本文明」の核心には皇室のあり方が大きな位置を占めているのだということがどれほど意識されているだろうか。▼文明的な見方から、宗教的な見方から、そして道徳的な立場から、保守両論客が、皇室の本質を浮かび上がらせる。この本質に目覚めたとき、わが国は必ずよみがえる!まさにいまこの時、広くの日本人に読まれるべき渾身の論考である。

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