日テレのドラマで「私は貝になりたい」を見ました・・。
昭和34年に公開されたフランキー堺主演の「私は貝になりたい」を子供の頃に見て、子供ながらに物凄く感動したのを覚えていたものですから、楽しみにしていました・・。
今回の配役は、あの中村獅童さんや、優香さん、久々の登場の飯島直子さんが熱演して盛り上げているのですが、俺の知っているストーリーと何か違うぞ・・?
理髪店を営む一人の男が、戦時中にアメリカ兵捕虜を殺害しようとした罪(実際には怪我をさせただけ)を軍隊から復員した後の裁判で問われ、BC級戦犯として死刑にされるという悲劇を描いた作品。
そして、今夜のストーリーは・・、
加藤哲太郎が発表した「私はなぜ「貝になりたい」の遺書を書いたか」によると、哲太郎らは初年兵の実践的訓練を名目に、八路軍の嫌疑で捕まった中国人捕虜10人ばかりの処刑を命じられた。八路兵ではないからもう一度調べてくれと叫ぶ少年がいたので、哲太郎は思わず前に出て、命令を下した中尉にそのことを告げた。中尉、「きさま、血を見て逆上したな。いいか、これは憲兵隊で十分調べられて、八路とわかっているのだ。たとい一人や二人良民がまじっていたって、もう手遅れだ。この処刑は中隊長殿から命ぜられた。命令は天皇陛下の命令だ。お前は命令がどんなものであるか知っているだろう。たとい間違っていても、命令は命令だ。ことの如何を問わず命令を守らなければ、戦争はできん。わかったか。わかったらひっこめ」。哲太郎は引っ込めといわれたのを幸いに自らは手を下さなかったが、捕虜は結局処刑された。
1948年12月23日、長女・祈子が誕生したが、同日、横浜の第八軍事法廷において絞首刑の判決を受けた。家族は父の知人であった片山哲や、トルストイの三女でアメリカ合衆国に亡命していたトルスタヤなどに依頼し、再審請求の嘆願を行い、また独自に判決を不当とする証拠や証言を集めた。YWCA・YMCAの長老などからも、哲太郎助命嘆願運動への支援が寄せられた。
1949年5月16日、ダグラス・マッカーサー元帥により、異例の再審が認められ、6月24日、改めて終身刑の判決が下され、即日禁固三十年に減刑された。
ふ~む、ってことは“加藤哲太郎”さんは実在していて、結局、絞首刑にはならず、ドラマと同じように助かったんですね・・?
要するに実話をドラマ化したのが今夜の放送で、ワタクシがガキの頃に母に連れられ、映画を見て覚えていたのは、映画の前年の昭和33年にテレビで放送された「TBSのドラマ」が元になっているのかぁ・・?
と言うわけで、タイトルが「私は貝になりたい」と同じだったけど、今夜のドラマは加藤哲太郎氏の伝記ドラマだったのね・・?
映画でフランキー堺さんが絞首刑になったのは、橋本忍さんという脚本家が書いたドラマだったってワケですね・・?
まぁ、ワタクシとしては、橋本忍さんの作品が強烈な印象が残っていますので、ちょっと古いかもしれないけど、フランキー堺さん主演の映画を是非観てください・・。
人間の怖さ、愚かさ、不条理、戦争の怖さ、恐ろしさが十分に伝わって来ます・・。
私も違和感を覚えました。
90年代には
フランキー堺バージョンのリメイクがTBSであり
所ジョージが主演で
絞首刑台にむかいながら
あのナレーションで終了でした。
後に、その原作者が死刑を免れた
という話を知って
今回のドラマは
どちらのバージョンで話を進めるのか気になって見ました。
今ドラマは
途中のエピソードも逃亡している身なのに
ほのぼのとしていましたね(笑)
そうそう所ジョージもこのドラマを演じたことがありましたね・・?
この題名に合うのは、やっぱ処刑されてしまう悲劇ですよね・・。