複雑な世界で生きるための知恵
「神は,その心にかなう人に,知恵と知識と喜びとをくださる」。
(コヘレトの言葉・伝道の書 2:26)
医学や科学技術がますます複雑化する世界において,賢明で倫理的に正しい決定をするのは決して容易なことではありません。
論議を引き起こしている最近の進展について考えてみましょう。女性は今,“あとから飲む避妊薬”を服用するだけで,望まない妊娠を終わらせることができます。
科学者は,遺伝子の境界を突き破り,植物や動物を“工学的に扱う”ことができるようになりました。
幾つかの研究所が,貴重な幹細胞を求め,人間の胚を獲得しようと先を争っています。幹細胞が医学の革命を起こすと期待する人は少なくないのです。
自然界を操作しようとするそのような試みゆえに,多くの人々は神経質になり,恐れを抱いています。もちろん,道徳面や倫理面での混乱も見られます。
このような影響を見ると,次の聖書の言葉を思い起こします。「地の人の道はその人に属してい(ません)。自分の歩みを導くことさえ,歩んでいるその人に属しているのではありません」。
「主(神)よ,私はよく知っています。人は自分の道を定めることができません。自分で自分の歩みを導くことができないのです」。
(エレミヤ 10:23)
そのとおりです。子どもが親の導きを必要とするように,すべての人は,賢く歩むために天の父の助けを必要としているのです。
「しかし,私の言うことを聞く人は安心して暮らし,災いを恐れて動揺することはない」。
(箴言 1:33)
神に聴き従うことから得られる知恵 へ続く>>>