「京の冬の旅」で毎年開催されている
「非公開文化財特別公開」(1月8日~3月18日)で、
今年は東本願寺の御影堂門が特別公開しているというのを
京都ブログで知った。
他にも東福寺・三門や、大徳寺・聚光院、醍醐寺・三宝院など、
名だたる京都の文化財が公開されてるが、
お東さんは近所なので一番行きやすい。
手っ取り早く行ける所なので行くことにした。
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事前予約優先だったが、予約している人はそんなに多くない。
だから予約なしでもすぐに入れた。
料金は800円、
西本願寺の書院などは以前は無料で公開していたこともあるので、
少し高い。
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東本願寺の御影堂門(ごえいどうもん)が公開されるのは初めてだということだ。
明治時代の再建であるが(明治44年、110年前)、
2019年に重要文化財に指定されている。
木造楼門(二重門)と言うそうで、堂々と聳え立つ木造建築だ。
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御影堂門の上に登れる日が来るとは思いもしなかった。
子供の頃からよく、あの巨大な門をくぐってお東さんの中へ入り、
境内で遊んでいた(!)が、あの門の上にスペースがあるとは思わなかった。
ものすごく急な階段があって、そこを登る。
あまりにも急だから怖くて、登っているうちに息も上がり(年寄りなので💦)、
上に辿り着けるのかを心配になってしまったほどだ。
何とか上(2階)に辿り着くと、そこで説明をしてくれていた。
2階の上層には釈迦三尊像が安置されていた。
釈迦如来と弥勒菩薩、阿難孫者という三像という変わった取り合わせ。
東本願寺はてっきり阿弥陀如来だと思っていた。
いつも見ていた御影堂門の上に、仏像が安置されているとは思いもしなかった。
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東本願寺は(確か…)江戸時代の創建である…
説明によると、織田信長とは真宗は折り合いが悪く、戦をしていた。
それ以前は本願寺は京にはなくて、流浪していた。
豊臣秀吉の時代に、秀吉が今の堀川七条に土地を与え、
そこでやっと京に本願寺が出来た。
家康の時代に今度は烏丸七条の地を隠居していた教如に寄進し、
二つ目の本願寺(東本願寺)を作ることになった。
ここで西と東、本願寺が二つに分かれることになった。
家康が強大な勢力を持つ本願寺を分裂させたと言われている。
そんなわけでお東は家康の時代に立てられたが、
今まで4度再建されているという。
最後に焼失したのが幕末の蛤御門の変の時で、その時は京の町じゅうが燃えた。
明治時代になり、当時の門徒の努力で東本願寺は再建された。
現在のお東は、だから明治時代の建築である。
けれども
御影堂門も、御影堂も、阿弥陀堂も今では重要文化財に指定されている。
(阿弥陀堂門は今は修復中)
明治時代の再建とはいえ、これほど立派な木造建築群は滅多にないので
東本願寺の境内は壮観だと言える。
木造建築としては、御影堂(ごえいどう)はもっとも広大な面積を持つ
(千畳敷と言われている)。
御影堂門は、京都でもっとも高い木造の楼門であるという。
京都で最も高いということは、日本一ということだと、
説明の人は言っていた。
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確かに御影堂門はものすごい高層建築である。
子供の頃から、あの巨大な門をくぐる時、
あまりの高さにどこがてっぺんなのか分からなかったくらいだ。
その巨大さは近くに寄ってみなければ分からない。
すべてが木造だというのもすごい。
私は近代建築も好きだけれども、木造建築はことのほか好きだ。
町にこういう木造建築が聳えているだけで、何となくほっこりする。
歩いていて、巨大木造建築を見るとなぜか、安心出来るのだ。
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天井が真っ白で無粋な感じがしたが、明治に再建する時、
画家の竹内栖鳳に天井画を依頼していたそうだ。
様々な理由があって、それはとうとう実現しなかったというが、
今回の公開では写真で竹内栖鳳の天井画の下絵が展示されていた。
とても繊細な描線の天女が描かれており、
実現しなかったのが残念だった。
竹内栖鳳は東本願寺の前の噴水のデザインも手掛けた。
堂内は撮影禁止だったが、上からの眺めだけは撮影出来た。
網が貼ってあるので見にくいけれど
東西南北、
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北を向くと烏丸通がまっすぐ、
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西には広大な御影堂、
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南は分かりにくいが、京都タワー。
カメラが壊れかけなので満足な写真が撮れなかった(>_<)のが残念…
料金は少し高かったが、
身近に思っていた御影堂門に上層があるとは知らなかったので、
何十年と見て来たあの門の上に登れてよい経験になった。
京都はキエフと姉妹都市だという。
…キエフは美しい都市。
美しいものは破壊しないでほしい…
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「非公開文化財特別公開」(1月8日~3月18日)で、
今年は東本願寺の御影堂門が特別公開しているというのを
京都ブログで知った。
他にも東福寺・三門や、大徳寺・聚光院、醍醐寺・三宝院など、
名だたる京都の文化財が公開されてるが、
お東さんは近所なので一番行きやすい。
手っ取り早く行ける所なので行くことにした。
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事前予約優先だったが、予約している人はそんなに多くない。
だから予約なしでもすぐに入れた。
料金は800円、
西本願寺の書院などは以前は無料で公開していたこともあるので、
少し高い。
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東本願寺の御影堂門(ごえいどうもん)が公開されるのは初めてだということだ。
明治時代の再建であるが(明治44年、110年前)、
2019年に重要文化財に指定されている。
木造楼門(二重門)と言うそうで、堂々と聳え立つ木造建築だ。
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御影堂門の上に登れる日が来るとは思いもしなかった。
子供の頃からよく、あの巨大な門をくぐってお東さんの中へ入り、
境内で遊んでいた(!)が、あの門の上にスペースがあるとは思わなかった。
ものすごく急な階段があって、そこを登る。
あまりにも急だから怖くて、登っているうちに息も上がり(年寄りなので💦)、
上に辿り着けるのかを心配になってしまったほどだ。
何とか上(2階)に辿り着くと、そこで説明をしてくれていた。
2階の上層には釈迦三尊像が安置されていた。
釈迦如来と弥勒菩薩、阿難孫者という三像という変わった取り合わせ。
東本願寺はてっきり阿弥陀如来だと思っていた。
いつも見ていた御影堂門の上に、仏像が安置されているとは思いもしなかった。
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東本願寺は(確か…)江戸時代の創建である…
説明によると、織田信長とは真宗は折り合いが悪く、戦をしていた。
それ以前は本願寺は京にはなくて、流浪していた。
豊臣秀吉の時代に、秀吉が今の堀川七条に土地を与え、
そこでやっと京に本願寺が出来た。
家康の時代に今度は烏丸七条の地を隠居していた教如に寄進し、
二つ目の本願寺(東本願寺)を作ることになった。
ここで西と東、本願寺が二つに分かれることになった。
家康が強大な勢力を持つ本願寺を分裂させたと言われている。
そんなわけでお東は家康の時代に立てられたが、
今まで4度再建されているという。
最後に焼失したのが幕末の蛤御門の変の時で、その時は京の町じゅうが燃えた。
明治時代になり、当時の門徒の努力で東本願寺は再建された。
現在のお東は、だから明治時代の建築である。
けれども
御影堂門も、御影堂も、阿弥陀堂も今では重要文化財に指定されている。
(阿弥陀堂門は今は修復中)
明治時代の再建とはいえ、これほど立派な木造建築群は滅多にないので
東本願寺の境内は壮観だと言える。
木造建築としては、御影堂(ごえいどう)はもっとも広大な面積を持つ
(千畳敷と言われている)。
御影堂門は、京都でもっとも高い木造の楼門であるという。
京都で最も高いということは、日本一ということだと、
説明の人は言っていた。
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確かに御影堂門はものすごい高層建築である。
子供の頃から、あの巨大な門をくぐる時、
あまりの高さにどこがてっぺんなのか分からなかったくらいだ。
その巨大さは近くに寄ってみなければ分からない。
すべてが木造だというのもすごい。
私は近代建築も好きだけれども、木造建築はことのほか好きだ。
町にこういう木造建築が聳えているだけで、何となくほっこりする。
歩いていて、巨大木造建築を見るとなぜか、安心出来るのだ。
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天井が真っ白で無粋な感じがしたが、明治に再建する時、
画家の竹内栖鳳に天井画を依頼していたそうだ。
様々な理由があって、それはとうとう実現しなかったというが、
今回の公開では写真で竹内栖鳳の天井画の下絵が展示されていた。
とても繊細な描線の天女が描かれており、
実現しなかったのが残念だった。
竹内栖鳳は東本願寺の前の噴水のデザインも手掛けた。
堂内は撮影禁止だったが、上からの眺めだけは撮影出来た。
網が貼ってあるので見にくいけれど
東西南北、
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北を向くと烏丸通がまっすぐ、
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西には広大な御影堂、
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南は分かりにくいが、京都タワー。
カメラが壊れかけなので満足な写真が撮れなかった(>_<)のが残念…
料金は少し高かったが、
身近に思っていた御影堂門に上層があるとは知らなかったので、
何十年と見て来たあの門の上に登れてよい経験になった。
京都はキエフと姉妹都市だという。
…キエフは美しい都市。
美しいものは破壊しないでほしい…
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