京都市東山区の蹴上浄水場で5年ぶりのツツジの一般公開があった。
コロナ禍で中止されていたが、今年再開された。
それを知って一度行ったことがあるが、また行きたくなり行って来た。
蹴上浄水場は広大な敷地に4,600本のツツジが植えられていて、
春には斜面一面にいろんな色のツツジが花開く。

蹴上(けあげ)浄水場は地下鉄東西線の蹴上駅で降りてすぐのところ。
(なのに間違って南へ行ってしまった💦)
蹴上には蹴上インクラインがあり、水路閣のある南禅寺が近くで、
琵琶湖疎水記念館も近くにある。
蹴上から岡崎一帯には疎水が流れている。
というわけで琵琶湖疎水に関連のあるところなので、
上下水道局の浄水場が出来た。
蹴上浄水場はツツジの季節のみ、一般公開されて来た。
無料で敷地を巡ることが出来る。
(太っ腹)
近くの琵琶湖疎水記念館は常時無料で入れる。
市は財政難なので少しでも料金を取ってくれてもいいのにと、
常々思っているのだが。

ともあれ一度行ったことがあるからと少し舐めていたかもしれない。
気軽に行ったら思っていたよりずっと広大な敷地で、
なだらかな坂だったものの、どこまでも坂が続いていてそこを登り続け、
ぐるぐると歩き回りへとへとになり、何度もへばりそうになった。


敷地が広いので植わっているツツジもダイナミック。
街で見かけるツツジとは違い、大量の数に圧倒される。
ツツジのトンネルもあったり。

斜面一面にずらりと---壮観な眺めだった。


坂道の脇にいろんな色のツツジが途切れることなく植わっている。
人も多かった。



坂の上からは浄水場の施設と街並みが一望出来る。

ツツジのトンネルの近くには与謝野晶子の歌碑がある。
「御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水」


鉄幹と京都に来た時、この近くに泊まりそこで詠んだ歌だそうだ。
宿は浄水場の敷地となり、
記念としてこの地に有志が歌碑を建てたものという。
歌碑の近くには水道局のデザインマンホールが埋められていた。
水道局のキャラクター、すみとくんとひかりちゃんが可愛く描かれている。

そこから上の第一高区配水池という所まで行くと、
煉瓦造りの重厚な建物がある。

特に指定はないが、
重要文化財といってもいいような雰囲気のある佇まいの建物だ。
浄水場と疎水の近辺には煉瓦造りの建物が多い。
近くの疎水にある九条山浄水場ポンプ室はあの片山東熊の設計である。
(迎賓館や京博、奈良博の設計をした)
あれも煉瓦造りの美麗な建築だった。
だから蹴上浄水場にこのような建物があっても
不思議はないような気がした。


施設は広く坂が多い。緑も多く美し景色が広がってる。
環境の良い施設だった。
坂ばかりなので歩くのはしんどかったが💦
休憩所みたいなところは複数あり、そこで休み休み、やっとで歩いた。
第二高区配水池エリアには飲食スペースもあり、
そこにはキッチンカーや企業ブースも出ていた。
水道や浄水場の仕組みを学んでもらおうという取り組みだった。
そこで簡単なクイズをして、京都の水道水「疎水物語」を無料でもらった。

5年保存できるか、10年保存できるかどちら?
というクイズで、10年保存できるという答えだった。
無料でもらえる太っ腹さ。
財政難でもサービスしてくれるのはありがたい。
坂を歩くうち、腰は痛いし(>_<)汗は出るしカーディガンは脱いだし
へとへとになってしまったが、環境の良い中の自然を体験出来て、
空気を美味しく感じる浄水場とツツジ見学だった。



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