5章はほとんどが、直子の手紙。6章は直子が入っている療養所のことです。直子は幼馴染のキズキが自殺したり、姉の首吊り自殺を目の当たりにしたりと、まあ普通ではない環境育った。そんな関係で、精神的に不安定になったのかもしれません。自分が青年期に聞いたところでは、自殺は移ると、友達は言ってました。
「ノルウェイの森」がもう一度出てきました。直子と同室のレイコに「ノルウェイの森」をリクエストすると100円払うというものです。年代は昭和40年代後半だと思うので、タバコは今よりは安かったと思います。いまならリクエスト代は500円位ですかね。そのお金でレイコはタバコを買ってるということです。
療養所は病院ではないのですが、スタッフと入所者の区別があまりなくて、各人の得意なものを教え合う、そんな施設のようです。でも、設備が整っていてお金は結構高いようです。
自分の思いもありますが、他人を認め合う。大なり小なり、各個人は違うもの。と筆者は言いたい。受け止める方の考え方は自由ですね。
どういうふうに展開していくんだろうと思うと、読みたくなりますね。最後の方で、直子が裸になるシーンがありますが、自分的にはトオルの夢ではないだろうか?と思います。短編集を読んでいると、それくらいは出てきても全く不思議ではないです。古井戸はどうなるんだろうか?
訂正)キズキは事故死でした。多分バイクかもしれません。