感じるままに・・大人の独り言

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「源光庵」〜" 悟りの窓 "と" 迷いの窓 "で有名な、京都では珍しい曹洞宗の禅寺🌿

2018-08-05 23:27:00 | オススメの神社仏閣
7月15日(日)の京都から帰る前の午前中に、四条大宮から市バス一本で行ける源光庵と光悦寺に行ってみる事に(*^。^*)

この日の京都も勿論猛暑になる予想だったので、早目に行って帰って来ようと9時半くらいに出発🚌
市バスに約30分程乗り、「鷹峯源光庵前」で下車。そこから徒歩1分足らずで源光庵に到着(*^ー^)ノ♪


入り口を入ってすぐの駐車場へ続く小路の様子↓


山門がこちら↓


山門に入る前には立派な鐘楼も↓


山門を潜ってすぐ見えるのが、こちらの景色↓


向かって右側の様子↓


源光庵は、貞和2年(1364)に臨済宗の寺として創建されたが、元禄7年(1694)に曹洞宗に改められた。本堂には釈迦牟尼仏と霊芝観音が安置されている。
本堂がこちら↓


京都は禅寺が多いと言う事は以前も書いたと思う。
京都五山と言われている天龍寺をはじめ、東福寺、相国寺、建仁寺、別格と言われてる南禅寺や銀閣寺、金閣寺、高台寺、etc.
そうそうたるお寺の殆どが禅寺で、しかも臨済宗のお寺なのだ。
本堂にある台所?のお部屋↓


そんな中で、数少ない曹洞宗のお寺のひとつがこちらの源光庵なのである。ネットで調べてみたら、公開しているお寺で曹洞宗なのは、源光庵とずっと行きたいと思ってる詩仙堂の二ヶ所だけだった(^^;

住職さんに聞いたところ、曹洞宗のお寺が少ないわけではなく、公開しているお寺が少ないのだそうだ。
いづれにしても、曹洞宗のお寺巡りをする上でも貴重なお寺である事にはかわりない(^^)d
本堂から見える庭園の様子↓


何故曹洞宗に拘るのかと言うと、実は、私の実家が曹洞宗と言う事で、個人的にメチャ親近感とご縁を感じてしまい、数少ない曹洞宗のお寺が前から来てみたかった源光庵と詩仙堂だと分かり、テンションが高くなったと言うわけ👍

私達は受付を済ませ、靴を脱いで建物の中に入って行った。


廊下から見える庭園の様子↓
絵画の様で、思わず立ち止まってしまうくらい美しかった(*^。^*)


中庭の様子↓


そして、こちらが本堂の観音様が安置されている部屋で、有名な「悟りの窓」と「迷いの窓」のあるお部屋に繋がっている↓


お部屋に入ってすぐにあるのが「迷いの窓」でこちら↓


その隣にあるのが「悟りの窓」でこちら↓


この窓は本堂が建てられた時からあり、それぞれに仏教の概念、禅の境地の意味が込められているのだそう。


「迷いの窓」とは、 迷いの窓の四角い形は、人間が誕生し、一生を終えるまで逃れることのできない過程、つまり「人間の生涯」を4つの角で象徴している。この「迷い」とは「釈迦の四苦」のことで、この窓が生老病死の四苦八苦を表しているといわれているのだそうだ。


「悟りの窓」は、 悟りの窓の丸い形は、「禅と円通」の心が表されていまる。ありのままの自然の姿、清らか、偏見のない姿、つまり悟りの境地を開くことができ、丸い形(円)は大宇宙を表現しているとの事。


源光庵と言えば、この二つの窓から見える景色、今の季節なら青紅葉、秋には紅葉を観るのを目的に来る人が圧倒的なのだ。

この日も老若男女、色んな人がお座敷に座って、其々がこの窓から見える景色を眺めながら物思いに耽っていた。

JR東海の「そうだ 京都 行こう」のCMの舞台にもなっている🍁
その時のポスターも貼られていた↓
※2014年の「そうだ 京都 行こう」のcmがこちら


本堂の一番奥の部屋がこちら↓




若い女性達が窓際に座って外を眺めている姿が印象的だった。窓から見える外の様子がこちら↓


本堂を出て、渡り廊下を通って別の部屋にも行ってみた。
渡り廊下から見える庭園も素敵だった↓




こちらの襖に書かれている書も素晴らしかった(^^)d




庭園の様子がこちら↓
きちんと整備されていて、綺麗だった🌳




建物自体はそれほど大きくないので、全てを見終わった後、私達は再度「悟りの窓」と「迷いの窓」のある部屋に戻り、暫く窓から見える景色を眺めていた。

紅葉の時期には又違った魅力を見せてくれるのだろうな🎵なんて、思いながら。

源光庵の二つの窓越しに見える景色と禅の教えの境地を堪能した私達は、次の目的地である光悦寺に向かったが、駐車場の敷地でこんな物を発見↓


本堂の血天井は伏見城の遺構と伝わり、戦で亡くなった魂を供養しているのだそうだ。
「えぇ〜ッ、そうだったのォ⁉️」と、驚いた私(*_*)
主人は知ってたみたいで、血天井もちゃんと観て来たらしい(^^;

血天井は、京都・伏見桃山城の遺構との事。
慶長5(1600)年、徳川家康の忠臣であった鳥居彦右衛門元忠の一党の約1800人が、石田三成の軍勢と交戦し、多くの武将が討死した。


生き残ったおよそ380人全員も自刃し、流れた血痕が床に残された。
亡くなった一党の魂を冥福しようと、血痕の残された床板は5つの寺院にわけられ、一部が源光庵にも奉納されたのだそう。

そして床板を天井にあげ、一党の魂の供養が行われたのだ。ところどころに血で染まった足跡があり、それはここ源光庵にしか残されていないのだとか。


二つの窓しか頭に無かった私は、「そんな貴重な物を見逃すなんて、、」と嘆いたが後の祭り(*゜Q゜*)
私と主人の見る視点の違いが今回もまざまざと感じさせられた瞬間だった(^^;

でも、ウチの実家と同じ曹洞宗のお寺を初めて拝観出来た事は、これまで以上に良い体験になって良かったと思ってる(*^。^*)
いつか又今度は、紅葉の時期に二つの窓越しに見える景色を堪能したいものである(*^.^*)
御朱印ゲット👍


「源光庵」
住所:京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町47
電話番号:075-492-1858
営業時間:通年 9:00~17:00
定休日:不定