ヒントはいっぱい

2007-09-11 23:15:43 | 読後の感想
今夜は本の感想です。
 
 
夫・妻の死から立ち直るためのヒント集 編:河合千恵子/三省堂
……死別を経験した男性は、妻のいる男性に比べ平均余命は2歳程短い……
冒頭から私にとってショッキングはデータから始まる(笑)。
中身(文章)は純和風で、対象年齢も少し高め。
精神医学、心理学、宗教学、実生活での食の問題など、たくさんの切り口でのヒントの提供あり。
文字通り「ヒント集」。
 
 
愛する人の死、そして癒さでれるま 著:相川充/大和出版
心理学者である相川先生が、実際の死別を経験。実体験に基づく内容だから説得力がある。
私に近い部分があるので、何度も読み返した。娘さんへのインタビューは衝撃を受けた。
文章も読みやすく、シングルパパにお勧めです。
  
  
死別の悲しみを癒すアドバイスブック 著:C.M.サンダーズ/筑摩書房
サブタイトルに「家族を亡くしたあなたに」とあるように、著者は家族との死別を経験している。
どの死別関連の著書にも出てくる「死別の悲しみのプロセス 5段階」が、一番解りやすくまとめられている(と思う)。
短い見出し一つとっても、言葉に希望が満ちている。もしかしたら訳者の成せる業(ワザ)か~。
 
本文中に「死別の悲しみ自己診断表」っていうのがあって、初めて読んだ数年前は25問中21個に○がついた。
が、最近やってみたら、○の数は11個に減っていた。
 
ちなみに、プロセス5段階とは___
第1段階 ショック
第2段階 喪失の確認
第3段階 引きこもり
第4段階 癒し
第5段階 再生
……んっ? 何処かで見かけた言葉(笑)。

父の周辺

2007-02-12 23:55:03 | 読後の感想
藤沢周平 父の周辺

藤沢周平 父の周辺

何故、この本を読もうと思ったのか?
著者の父上が、あの「たそがれ清兵衛」の著者・藤沢周平だから。
その藤沢周平がシングルファーザーだったから(その後、再婚)。
「たそがれ清兵衛」は、シングルファーザーである(その後、再婚)。
 
著者・遠藤展子さんは幼い頃に母上を亡くされている。
だから、『もしかしたら、自分の娘が考えている事、感じている事が分かるんじゃないか?』と思ったからだ。
妻が亡くなったその時、そばにいたのは幼稚園年長さんの娘だけ。
娘には当時の状況は聞くことは出来ない。そう、怖くて聞く事ができない。
恐らく、これから一生涯、私から聞くことはないだろう。
ただ、彼女自身が語りたくなったときには、覚悟して聞くつもりだ。
 
* * * * * * * * * * 
 
愛娘が「母のいない環境」をどう考え、どう思っているのか?
その感情の僅かでも分かればといつもいつも考えている……。
そんな状況下で、この本に巡り会った。
 
前半は父・小菅留治(藤沢周平の本名)の素敵な思い出。
終盤は「生と死」を見つめたエピソードだ。文章自体は読みやすい。
「父と娘」の似たもの同士の関係は、藤沢ファンでなくても楽しめる。
ただ、当初の目的だった「母を亡くした娘」の気持ちは、藤沢氏が再婚した為にこっちの予想より少なかった。
 
 
藤沢氏はその後再婚され、お相手の方は「母と娘」の関係も立派に構築されたようだ。
あぁ、俺もこんな再婚ができるのだろうか……。
  
* * * * * * * * * *
本の帯にはこう書いてある_____
 
生涯、「普通が一番」と言い続けた父。
何気ない日常が宝物だった---
 
若くして「妻の死」を経験した藤沢周平が言う「普通が一番」。
凄く良く分かる。私も痛感する。
そうなんだよ、「何気ない日常」は宝物なのだ。私はそれに気付くのが遅すぎた。
その大切さは、失わないと分からないのだろうか……。

カテゴリの追加

2006-01-26 00:08:13 | 読後の感想

「日記・エッセイ・コラム」の他に、本日「読後の感想」を追加した。

なんとも味気ない題名(笑)。まぁ、勘弁してくださいな。

ほとんど訪問者がないこのブログも、個人的な雑記帳としては使えるかな。

 

最近、非常に興味があるのが「千住真理子」さん。

デビュー30周年、おめでとうございます。

恐らく年齢は私と同じくらいだ……。

いいじゃん、40台突入で(笑)。

ご存知の通りヴァイオリンを弾く人です。

私から見れば「求道者」。修行僧のような雰囲気が感じられる。

彼女の作品だけではなく「その人となり」に惹かれる。

今までも彼女の生き方や考え方に触れる度、いつかは読んでみたいと思っていた。

書店で探そうと思っても、なかなかお目当ての本は見つからない。

そこで、e-hon「書店ネット」を使って注文。

本の受け渡しと支払いが近所の本屋さんでできるのが嬉しい。

 

今回は以下の作品を注文。

「聞いて、ヴァイオリンの詩」と「千住家にストラディヴァリウスが来た日」。

後者は著者は千住さんの母上の著。

後日、「読後の感想」で感じた事、発表します(笑)。

ついでに購入したのは、「民間防衛 スイス政府編」でした。