レンタル屋さんへの返却があるので、本日は急遽ルート変更。
いつも通り、走りながら歩きながらダッシュしながら、いろいろと考える。
本日のルートは、子供の頃はよく通ったけど、この数十年はまったく見ていなかった場所を通過。
そこには、ちょっとビックリな歯医者さん……。
その歯医者さんは、私が小学生の頃通ったが、何年がすると閉鎖。
大人になって知ったのは、その院長先生は亡くなり(近所の噂ではガン?)、閉じてしまったとのこと。
あれから何年経ったのだろう。
ずっとあった古い建物は、今はもうない。
その代わりに、白を基調とした同じ名前の歯科が開業していた。
そうか、子供さんが成長し、父親と同じ歯科医を選んだのか。
そして、父が建てた場所と同じところに開業。
おめでとう、リベンジ。
なんて考えながら、またまた走り出す。
その後は、いつもより快調に足が動く。
走りながら考えるのは、あの歯医者さんのこと。
彼(彼女?)は、歯科医師の夢を一途に目標として頑張ってきたのだろうか。
他人と比較するのもあまり意味がないのは分かっているが、
私の人生、回り道だらけ、寄り道だらけだ(笑)。
たくさんの道草を食べ、あっちこっちに立ち寄りながらここまで来た。
以前、このブログで『死別して何を学んだのか?』と問われたことがあった。
いろいろあるに決まっているじゃないか(笑)。
今でも繰り返し思い出されるその問いに、明確な答えがでないままここまで……。
誰に問われたのか忘れてしまった(ごめんなさい、質問して頂いた方)。
今日、新しい歯医者さんの建物を見て、その答えの一部が分かったような気がする。
回り道や寄り道をしても、ここまで来られることができるんだ(笑)。
人生の転機であったことは間違いない死別という経験をしてから、もうすぐ9年。
早かったのか、遅かったのか、そんな感覚すら薄らいでいる毎日。
パートナーを喪ってしまったという「傷口」は縫合され時間の経過とともに癒えたのだろう。
傷口は塞がったが、傷痕は残る。そして時々、ムズムズっと疼く。
週末ランナーとして走ることで、『生きていることを実感する』とは大袈裟だが、
そんな感じがするのは気のせいではない。
元気で走れることに、健康でいられることに、喜びを感じるとこは事実。
今、熊谷に住んでいる伯母が入院中。
主治医からは『あとは、本人の気力次第』と言われている。
2週間前に見舞いにいったが、歩けず足腰は弱っていた。
先ほど、従姉から連絡があり、黄疸が酷く意識障害もあるとのこと。
死を意識することで、生をより身近に感じるようになった。
なかなか自分の考えがまとまらない。
理路整然と表現するのは難しい。
まぁ、それでもいいや。
(2~3名の読者の皆様、ごめんなさい)