この間から、石川啄木の「不来方のお城の草に寝ころびて・・・」にある”不来方(こずかた)”の意味が気になって、「あまりに遠方の地で、人も来ないってことかな?」などと考えていたのですが、まったく違っておりました。
「答え」は、”いわて”の名前の由来である「鬼の手形が押された岩」が残っている、ここ”三ツ石神社 ”にありました。
悪さをする鬼が「もう村に来てはいけない」と言われ、その約束の証しに手形を押した岩が残っている神社であり、この「もうここに来てはいけない」が”不来方(こずかた)”の意味のようであります。
ちなみに、鬼との約束を喜んで村人が踊ったのが、盛岡市内で8月初旬に行われる「さんさ踊り」の起源であり、そのことは、数年前の子どもの小学校の発表会の時に知ったのでありました。
ところで、この岩、もともと三つなのか、割れて三つになったのか、今度はそっちの方が気になりだしてしまいましたが、いずれ、どれが鬼の手形なのかは、結局、私の目にわからず、岩の割れ目に1円玉が差し込まれていることだけを確認したのでありました。