2月16日に開催の JARL山梨県支部の技術講習会(計60名程)に、マイクロ波ATV
の講師 として参加して来ました。
http://www.jarl17.org/?p=3074
*追記 2/23*
講演内容等は山梨県支部のHPに掲載されましたので、ご覧ください。
http://www.jarl17.org/?p=3157
準備段階
第一部でアイコムの展示と新製品説明、第二部では初めに JF1TPR さんがマイクロ波
の楽しみ方について講演され、その後に当方とJA0SIOさんでATVについての実働展示・
講演等を行いました。
JF1TPR 展示・説明
フォーカスミスでごめんなさい。
JA0SIO 5.7GHz FHD-ATV & IC-905XGによる 1.2GHz FM-ATV テスト送信
(手前:5.7GHz FHD-ATV 奥の測定器ケースの内部: IC-905XG一式の収納)
*会場内での送信の為、最小パワー且つ10~30dBのATTを通して送信しています。
5.7GHz 等の機材 FHD-ATV & ATV用設備の 紹介・展示
また長野からは、JA0GPO・JH0QDH局も参加され、準備・実演・片付けのお手伝い
もして頂きました。
山梨県はなぜかマイクロ波アマチュア局の空白地帯の感じがあり、難しく考えずに
まずはマイクロ波に馴染んで頂きたく想い、簡単なアンテナやFPV機器等々の安価な
セットの紹介や IC-905でのATV映像から5.7GHz FHD-ATVまでを実運用状態で紹介
させて いただきました。
解説:JA0SIO カメラマン:JA0GPO
山梨県でマイクロ波を運用していると言う話を殆ど聞いていなかったのですが、参加者
の中にはかつてATVまで運用されていた方や、ISDB-T関連機器の設計までされた方まで
お出でで、また自作5GHzのデュプレクサ―?(フィルター)を持って来られ「この特性
を見て貰えますか?」との質問もありましたが、今回はその準備まではして行かなかっ
た為、そこまでの対応はできませんでしたが、かなりの手ごたえを感じました。
また山梨大学の学生さんも参加され、最初に「DMRデジピーターの開設方法」や「FHD-
ATVの具体的な回路」についてまで聞いて来られました。
JF1TPRさんの講演で「マイクロ波にQRVされるに一番安いのは IC-905を買う事!」と。
経験者としては「全くその通り」と思えました!!
私たちは、中古品とは言え自作に必要なスペアナやSGやパワーメーターまで何十万円もの
測定器を幾つも買って、更にデバイスやパーツ・ユニット等々を買い揃えて自作した場合、
高級車一台分以上の投資をされている方も多く、安く見ても軽自動車以上の金額は投資して
いる事から見たら、あれだけの機能のある製品が50万円台で買えて完結してしまう事は結果
として「安いモノ」だろうと想います!!
しかし、買って即使える物では本当のマイクロ波技術を習得する事は出来ませんので、本気
で時間を掛けてやるのなら、自作等も必要となるでしょう。
でもマイクロ波自作技術習得で5年後に、、となったら自作用パーツなんか入手できるのか、
今の自作マイクロマンの多くが運用出来ているのか、はたまたバンドが残されているのか等
も問題となる事も考慮する必要が有りますので、これも時間との勝負とも言えるでしょう!
自作と言っても基板から作るのではなく、有る程度のユニットが販売されているので、それら
を組み合わせて制作して行けば、仕組みも判り「自作の達成感」も得られます。
測定・調整等は近くのマイクロマンに助けを乞えば、きっと快くお手伝いして貰えるでしょう
から、そんな仲間造りによる手もあります。
一昔と比べて「簡易型測定器」はかなり安い物も出ていますので(ほぼ中国製)、10~20年前
から比べたらかなりハードルが低くなっていると言えるでしょう。
さあ、山梨県でATVやマイクロ波にチャレンジされる方がどの位増えるのか、楽しみです!!
いつでも力になるつもりではおりますのでマイクロ波・ATV等で困った時には相談願います。
JA1MUHさんとJARL山梨県支部のスタッフの皆様、大変お世話になり有難うございました。
(集合写真や今回の資料等がアップされましたら再度更新予定です)