今回は 私が作って免許申請した「10.2GHz帯 FHD-ATV送信機」の免許申請用
BDG の一部を紹介します。
写真は昨年の野沢温泉スキー場での 10.2GHz FHD-ATV運用 の様子です。
下記の BDG は実機の作成時にそれぞれのユニットを測定しながら作成したデータ
付きなので、重要な部分はマスクしてありますが、自作できる人はこのデータで
ほぼ判ると思います。
自作機の免許申請は、この様なBDGが無いと申請できませんし、またPAや主要
デバイスのデータ・送信波の諸元等々のデータも必要とされます。
また JARD での保証を頂き申請する場合は「電波の質」が判る資料も必要と
されますので、スペアナで測定した実測データを付ける必要が有ります。
一方 TSS での保証を受ける場合は、通常はスペアナ測定等のデータ等は要求
されません。
ここが大きな違いですので当方は時と場合によって使い別けをしています!!
更に、例えば海外から買った無線設備等々の場合で、BDGや構成が公開されて
いない物は、実物をバラして回路構成を追ってBDGを作成する事が必要となり
ます。
当然 FHD-ATV に使用の変調器も回路構成が判らないので、本機をバラして
回路構成を調べないと、申請用のBDGが作成できませんのでそうしています。
その上 JARD 申請の為、電波の質も判るデータも添付しました。
回路構成等が自分では判らない機器の場合は、そういう事に詳しい方にお願い
して BDG を作成する場合もあります。
なお申請する送信機で、同一の終段デバイス等を使用した送信機が何回も申請
された物等は、保証機関にデバイスデータが有る為、デバイスデータを添付し
なくとも審査が通る物もあります。
現在のFHD-ATVに使ってる一部のPAデバイスは、すでに資料が不要の物が幾つ
もあります。(本機PAデバイスも該当です)
BDGに各段のレベル値等は不要ですが、書いてあれば「不要だから消せ」と
までは言われる筋合いのものでは無いので、この時の申請には書いています。
それは、自作機は何回もテストや作り直しをしているので、どれが完成回路なのか
判らなくなって困る場合もありますので「備忘録」としても入れました。