JA1OTPのブログ

アマチュア無線再開しました

2017年全市全郡コンテスト参加記

2017-10-10 18:30:30 | コンテスト
昨年は所用で移動が出来ずに自宅から少し出ただけでしたが、今年は山の上から移動運用でX50部門へ参加しました。

X50部門へ移動で参加するのは2年ぶりとなります。そして、今回は24時間フル参加するつもりで気合いを入れて参加することにしました。ちなみに、このコンテストにフル参加するのは今回が初めてです。

今年は50MHzバンドでのコンテスト運用が少ないため、運用勘が鈍っている心配もありましたが、目標は19時間半運用した2015年の結果から、さらにこれだけできたらいいな、という意味で550QSO×250マルチ=137500点としました。

土曜日の午前中から設営をして、午後には設営が終わりました。

設営中は霧と小雨が降る悪天候でしたが、無事に作業をすることができました。

今回のアンテナは



ローテーター付きの6エレとサブアンテナはシングルデルタループアンテナを使いました。

高さは八木が8mH、シングルデルタは3.5mHくらいでしょうか。

夕方からは設備のチェックも兼ねてプレ運用。1時間半運用し、沢山の方にコール頂きました。

ただ、17時過ぎに通り雨があり、近くで雷が鳴りました。怖かったので急いで運用を終わりにしてケーブルをリグから抜きました。その後雨はしばらく降りましたが、雷は遠ざかっていきましたので、ほっと一安心。

夕食を済ませた後は近くに移動していた局とアイボールQSOを楽しみ、20時過ぎには周波数の確保に入ります。

途中で長野原町に移動されていたEKMさんからコールがあり、エール交換をしました。その後、数局と交信しているうちに21時を迎え、コンテストが始まります。

最初の1時間は87QSOと一昨年よりも多かったです。スタートダッシュはまずまずです。

24時まではSSBでRUN、日付が変わってからはCWにモードを変えてアンテナを西向けにしてRUNしました。

アンテナのサイドとなる1エリアからもそれなりにコールがありますが、肝心な夜中の西方面の伝搬はあまり良くないようでした。

その後はRUNとS&Pを繰り返し、2時半に仮眠に入ります。

仮眠をしてから運用を開始したのは6時半前で、仮眠にしては寝過ぎです(^^;)。

6時台・7時台はCWを多めに運用し、8時を過ぎてからはSSBに出る時間を増やしました。

レートは20QSO/h位のペースで進んでいきます。

SSBとCWを行ったり来たり、RUNとS&Pを繰り返してレートを維持するよう心がけました。

アンテナも1時間に1回は西方向に向け、2・3エリア方面の局の掘り起こしをします。

西方面の局はほぼ、交信局数がマルチとなりますので、気を抜かずにRUNとS&Pをします。

結果的にはこの方法が良かったようで、西方面の局は一昨年の約2倍となりました。

しかし、15時を過ぎるとペースが落ちてきます。

15時・16時は我慢の時間でした。

その後は少しレートが上がり、どうにか500QSOを超えるかな?という目途が立ってきました。

しかし、20時台は500QSO目前にしてまさかの大失速。

前半はRUNしても空振り、呼びに回ってもDUPEばかりと途方に暮れそうになりましたが、「最後はPHでRUNしよう」と決めておりましたので、20時35分から最後までSSBでRUNしました。

どうにか最後の駆け込みの局に呼んでいただき、21時を迎えました。

それでは、暫定結果です。





局数は目標に届きませんでしたが、マルチは目標値+10となりました。

PHとCWの比率は67:33でややPHが多かったかな、という所です。

参考までに2015年運用時との比較もしてみます。



だいたい同じようなレートで推移しています。前半は今年の方がリードしていますが、スタートダッシュは良かった反面、後半の落ち込みが大きかったようです。

続いて、エリア別交信数です。



1エリア外で見ますと、2015年は2エリア20QSO、3エリア10QSO、4エリア1QSO、5アリア2QSO、7エリア2QSO、9エリア3QSO、0エリア13QSO、合計51QSOでした。

今年は1エリア外の合計が96QSOですので、一昨年よりもだいぶ伸びており、西向きビームを使う頻度を上げた効果が表れています。

一方、1エリアの局数は一昨年が394QSO出来ていますので、1エリアに関してはそれほど伸びなかったと言えます。

このことから、西方面に時間を割いた分、1エリアは伸び悩んだということが分かります。

ACAGでは1エリアの局数・マルチは多いですので、もっと1エリアにアンテナを向けている時間を長くとった方が良かったのかもしれません。ただ、1エリア外の局は交信数とマルチがほぼ同じとなりますので、時間を割きすぎるのは問題ですが、パスがある時間帯を見極めて、効率よく交信する必要がありますね。そうすれば、残りの時間を1エリアの交信に使えますので、結果的には局数・マルチ共伸びるのではないかと思います。

来年もX50に出られるようであれば、このあたりに主眼を置いてチャレンジしてみようと思います。

では、ハイライト・ローライトのまとめです。

ハイライト

・スタートダッシュは成功。前半は2015年よりもやや多い局数で進められた。

・西方面のパスをうまく活用できた。2日目の12時台は立て続けに2・3エリアからコールがあった。短時間だったが14時過ぎには5エリア、18時過ぎにも4エリアへのパスが開き、5エリアのQRP局にコールされたのにはびっくりした。こまめにアンテナを回した効果だと思う。

・東京23区は全区とQSOできた。コンテスト中に東京23区全区と交信したのは今回が初めて。来年の東京コンテストの時にはぜひ全区とQSOしたい。

・シングルデルタループは予想通り、良い働きをしてくれた。特に西ビームで運用しているとき、1エリアから呼ばれたときはアンテナを切り替えるとグッと信号が上がり、「AGN」の回数が減った。ゲインもそれなりにあり、1エリア向けのCWだけならシングルデルタだけでもかなり使えそう。

ローライト

・仮眠が4時間は長すぎ。あと1時間削るだけでも10~20局は上積みできたと考えるともったいない。

・07県が1局もできなかった。これは初めて。呼び回りの時にCQは聞こえていたが、混信が激しくコールできなかった。八溝山の移動局はいなかったのか?

・某クラブ局に「OTPのO」をなかなかコピーしてもらえず。そのたびに「オー、オスカー、オー、オスカー」と送るが、何度も「ATP」と返された。滑舌が悪いのか!?

・遠方のマルチは増えたが、1エリアのマルチの落としが結構多い。やはり呼び回りの比率が少ないようだ。どうしても山の上から運用するとRUNの比率が多くなってしまう。今後の課題です。

全市全郡コンテストをフル参加したのは今回が初めてでしたが、21時まで無事に走りきりました。

24時間コンテストは疲労も多いですが、やり切ったという達成感は18時間のコンテストよりも大きかったです。

途中、諦めたくなるような時もありましたが、最後まで気を抜かずに運用できましたので、今回は24時間コンテストの雰囲気に慣れるという意味では大きな収穫がありました。

最後に、交信して頂いた皆様、ありがとうございました。

今後とも宜しくお願いします。
コメント (10)
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