グレートノーザン鉄道

アメリカのグレートノーザン鉄道の実物(歴史、資料等)と鉄道模型(HO:レイアウト、車両)に関するプログです。

GNRHS Modeler’s Pages No.31

2005年07月13日 | グレートノーザン歴史協会
 グレートノーザン歴史協会(GNRHS)の会報に同封されてくるモデラー向けの別冊です。今年70歳になられるDuane Buck氏が編集者を勤められています。
 内容は、「モデリング・コメント」、「新製品紹介」、「模型用写真」、「モデリング・プロジェクト」、「Q&A」等です。
 今号で注目すべき記事は、まずモデリング・コメントで、NスケールでRailway Classicsが1955年バージョンのエンパイアビルダー(オレンジ&グリーン)と1967年バージョン(ビッグスカイブルー)の製品化を企画しているとの記事です。Nスケールながらブラス製品となるとのことで、今から製品化が楽しみです。次に同じくモデリング・コメントから、GNRHSから、車両のカラーチップを模型製造各社に送付したとのことです。各メーカーでGNカラーのオレンジやグリーン、グレーシャーカラースキームの各色が微妙に異なるのはモデラーにとっても頭の痛い問題です。GNRHSは基準となる色のチップを、アサーン、バックマン、バウザー、BLI、更にはKATOも含めて多くのメーカーに送付したとのことです。
 今号のモデリング・プロジェクトは、Red Caboose社の42フィートフラットカーをGNバージョンに改造する小加工記事です。
 Q&Aからは2つほど。ひとつは、GNにもシェイがいたということです。GNの子会社のSomers Lumber Co.が1914年にLima製の2トラックのシェイ#1を購入したそうです。ただしGNのロゴが描かれたことはなかったそうです。もうひとつは、ヘビーウェイト客車の塗装についてです。オレンジとグリーンのいわゆるエンパイアビルダースキームは、1947年のエンパイアビルダーからですが、このときエンパイアビルダーの客車はすでにストリームライナーとなっていました。ただし、長生きしたヘビーウェイト客車の中にはエンパイアビルダースキームに塗られたものもあったそうですが、ヘビーウェイト客車を使っていた頃のオリエンタルリミテッドやウェスタンスター等が1編成すべてエンパイアビルダースキームに塗られたことはないようです。というわけで、Walthers等が出しているエンパイアビルダースキームのヘビーウェイト客車で編成を組むのは、模型の世界だけということのようです。

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2 コメント

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GNのシェイ (鈴木光太郎)
2005-07-13 11:21:57
GNのシェイに関しましては

↓のシェイのHPを作った方のおかげで

http://www.shaylocomotives.com/data/dataframe.htm

↓のオーナー別の表から

http://www.shaylocomotives.com/data/owner/own-so-sz.htm

↓の2両が簡単に確認できます。

2769 Somers Lumber Co., #1, Somers, MT

3346 Somers Lumber Co., #2, Somers, MT



http://www.shaylocomotives.com/data/lima3354/sn-2769.htm

↑の機関車であることがわかります。
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GNのシェイ#1 (Jackおじちゃん)
2005-07-13 13:30:29
 いつも詳しい情報ありがとうございます。シェイ#1の写真も見れて詳しい情報も分かりました。

 なお、本文の文章でははしょっておりますが、Duane Back編集長のmodeler's Pages上の回答は詳細で、教えていただいたページの情報とほぼ同じですので、編集長はこのページをご存知なんだと思います。(写真は付いていませんでしたが)

 編集長の回答によりますと、「実車は、モンタナ州コロンビアフォールズ駅近くに展示中。状態は良くない。BNSFはこのシェイの撤去を要求しているので、コロンビアフォールズ市当局は新しい展示場所を探している。」とのことです。
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