最上級の賛辞は、機関車の相対的長所を話題とするときしばしば使われるが、最上級がまさにぴったり合うときもあるものである。それが当てはまるケースが、GNの単式関節型機関車R-1、R-2である。この機関車は、GNで初めて最初から単式で製造された関節型機関車である。山岳部の勾配区間での重量輸送用に設計されたR-1クラス前期型(No.2030-2033、ボールドウィン製)は134,000ポンドの牽引力を有していた。1927-28年にGN工場で製造された後期型No.2034-2043は牽引力を143,500ポンドに若干増強され、常用圧力も210ポンドから225ポンドに上昇している。また、テンダーの変更によりボールドウィン製の前期型に比べ全長も7フィート延びている。1929-30年にGNはヒルヤードの自社工場で真の怪物機関車、153,000ポンドの牽引力を有するR-2を製造している。この巨大な2-8-8-2は、カプラー間全長120フィートに達する。1950年代までその全てが生き残った14両のR-1クラスと16両のR-2クラスにより、GNは最大級の、牽引力で言うと世界最強の単式関節型機関車を有していたと言えるのである。
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