POTAのアクティベーションは、公園の駐車場で車内で運用することが多いので、その場合、アンテナはモービルホイップを使っています。
アースは車の屋根に貼ったマグネットアースシート(第一電波のMAT50)で取っているのですが、買ってからずいぶん経っているため、だんだんヨレヨレになってきて、屋根に密着しにくくなってきました。
そろそろ買い替えが必要なのですが、新品は3000円近くします。
(構造は単純ですが、このアイディアを考えて商品化されたことを考えると3000円は安いとも言えますが)
製品自体はマグネットシートに銅箔を貼ったものにリード線を付けた簡単な構造なので自作することにしました。
準備したものは、以下の通りです。
左から
・0.1mm x 100 x 200 銅板 (ヨドバシドットコムで購入)
・強力タイプ 粘着付 マグネットシート 2 x 100 x 180(セリアで購入)
(この商品、私がこれまで見たマグネットシートの中で一番磁力が強力です。)
・ワニ口クリップ (アマゾンで購入)
・5C2V 約25cm(地デジ化前に自宅のVHF-TVアンテナで使っていた残骸)
です。
早速、制作に入ります。
5C2Vは、網線を取り出してリード線として使用します。
網線をワニ口クリップに半田付けします。
市販品はでっかい丸型端子を使っていますが、ワンタッチで脱着できるように私はワニ口クリップを使っています。
また、接続線にビニル線ではなく網線を使うことで、折り曲げによる断線に強いです。
(メーカー品はシートの接続部が千切れやすい)
網線の反対側を銅板にはんだ付けします。
素早くはんだ付けしないと、熱で銅板が湾曲するので注意しましょう。
粘着付マグネットシートに銅板を貼り付けます。
銅板の方が20mmほど長いのでハサミでカットし、更に銅板の角で怪我をしないよう四隅を落としました。
使用する時は、アンテナ基台のコネクタ根本にクリップを挟んで接続します。
とりあえず完成しましたが、生銅板のため錆が心配です。
車の色と同じホワイトのスプレーが有ったので塗装することにしました。
ペンキが乾いたら完成です。
実際に使用しましたが、性能は MAT50と同等で、差は感じられませんでした。
実験では、以前製作した釣竿アンテナを使用しました。
※マグネットシートが強力過ぎて屋根から剥がすのが大変でした。
早回りのときに天井に貼ったまま高速走行移動しても全く問題なさそうです。(^^ゞ
このように、ワンコイン(500円)で性能の良いマグネットシートアースが自作できます。
【ワンポイントアドバイス】
マグネットアースシートを使用する場合、シートはなるべく車体の屋根の真ん中辺りに貼りつけるようにしてください。
よく、リアハッチに基台を取り付けて、アースシートを屋根の端っこ、もしくはリアハッチに貼っている方がいますが、それだと良好な平面アースとならず、アースシートの性能を活かしきれないと思います。
また、接続線は30cm以内、可能であれば、20~25cm とするのが良いです。
今回は 5C2Vを 25cmに切ったものを使って作りました。