結論から言うと、有事の際には『アマチュア無線はクソの役にも立たない』です。兵庫県南部地震の際も、アマチュア無線機の受け入れを『縦割り行政が断った』という黒歴史があります。無線機を受け入れたのは『日赤病院』でした。さて、私が『アマチュア無線をやっている』からと、防災関係の方に、いろんなお誘いを受けます。まぁ、たいていは『志(こころざし)』を延々聞かされてフェードアウトです。FT8でDXを中心な運用をしているのですが、クソ重たいIC-7300で『こんなもん、災害時に役立つかよ?』と、いつも感じます。また『平時』に『災害を意識(想定)した運用』など、やっていません(笑)。そもそも、アマチュア無線と『役所の危機管理室が使っている無線の周波数が全く異なる』のですから、有事に相互乗り入れできる周波数がない。ちょっと考えたらわかる話ですが『JRの狭軌に、標準軌の京阪電車とか阪急電車が走れない』のと同じです。狭軌で走る近鉄南大阪線でも、JR線に載せることすらできません。例外的に『南海電車はJRと同じ狭軌』ですから、関空線を走れます。『りんくうタウンー関西空港間』で『ラピートとはるかがすれ違うのは普通のコト』です。JRと南海の事例を基に提案するならば『危機管理室や一般企業が、普段から「特定小電力無線」を使っておくこと』かな~と思っています。
【写真:いきなり無線機渡されて、素人に有事の通信ができるかよ?】
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◆消防や警察の通信指令とのやり取りをマネること。
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騒ぎになったフジテレビの『月九ドラマ』見てますか?。
119エマージェンシーコールという番組です。
なかなかよくできているドラマだなーと、私は感じています。
フジテレビの騒動で『協力:横浜市消防局』の名が消えていると思いますが、
さすが、消防局監修だけあって『実際の司令塔に近い』と感じます。
今は、警察も消防も『デジタル化』されて『傍受』はできません。
かつて警察無線が『P-ch』、消防が『Q-ch』とか言われた時代、
BGM代わりに、よくワッチしていました。
・『交通指導より各局、只今をもって、マルサ・マルソウ警戒を開始』
・『交通指導より、桂交通』
・『桂交通です、どうぞ』
・『現在、110番入電。マルサヨコイチ・マルヒトマル、
国道9号、千代原口交差から、物集女街道、樫原方面へ、
南進中。桂交通にあっては、警戒に当たれ』
・『桂交通、了解』
・『以上、交通指導』
こういった『やりとり』を『マニュアル化』しておきます。
要は『虫食いマニュアル』を作っておくのが、まずスタートです。
なおかつ、普段から『事務所と倉庫や工場』の間での通話を、
警察や消防の司令室と話すような、キビキビした事務的通話にします。
・『事務所から、倉庫1』
・『倉庫1です、どうぞ』
・『現在、取引先〇〇さまからの至急オーダーあり』
・『倉庫1了解、品名、詳細送れ、どうぞ』
・『〇〇〇を100個、至急納品対応可能か、どうぞ』
・『倉庫1、現在、在庫確認、数量不備なし、どうぞ』
・『事務所了解、それでは、通常梱包にて完了次第、物流3に入れてください、どうぞ』
・『倉庫1了解』
・『以上、事務所。引き続き、事務所から物流3』
・『物流3です、どうぞ』
・『まもなく、倉庫1より至急納品物、物流より発送願いたい、了解か?』
・『物流3、全文了解しています。待機します、どうぞ』
・『事務所了解、以上、事務所』
こういった『事務的な通話』に慣れておくのが大事でしょう。
また、通常は『混信がないチャネル』『トーンスケルチ』等を活用。
アナログ無線の場合、誰が聴いているかわからないので、
社内暗語を決めておくのも大事です。
これって、アマチュア無線では『完全NG』ですね。
特定小電力無線は『とにかく安価で済む』ことが挙げられます。
さらに、通常の交信距離が小さく、混信が避けられます。
有事の際は、ライセンスフリー無線のOAMで使うような『共通波』を決めておきます。
アルインコ表示の『L-07』とか『L-01』とか、
そこらへんは、地域で決めていくといいでしょうね。
飛距離を考えたら『5W出せるデジカンの方がいいのでは?』という意見もあります。
防災意識の高い各企業でも『予算の都合』というものが障壁になります。
ここで『A社はデジカン』『B社はデジコミ』『C社は特小』と、
各社の都合で『バラバラの周波数帯』を使用したら、
その時点で『無線を使った防災通信ネットワークが始める前に崩壊』です。
有事の際を想定するならば『一番安価で小さいものを採用するのが鉄則』です。
また、移動手段も大事です。
自転車、原付バイクは『必須』だと考えます。
貨物輸送は『一定の道路整備が整い、緊急車優先が解けたとき』からです。
その時点で『多くの携帯電話基地局の復旧』が順次進んでいます。
しつこいですが、有事の際にアマチュア無線は役に立ちません。
・いちいち『これは非常通信か、通常交信か?』考えるか?
・非常通信を発した際、総合通信局に報告しないといけない
・4,630kHzの電信は、対応できる局もほとんどいない(ほぼ皆無)
ま、有事通信の考えは『私がテキトーに思っていること』ですけどね。
ひとつ言えるのは『アマチュアなら、特小を2台くらい持っておくこと』です。
この『2台』を使って『多くの人に「無線体験」や「無線慣れ」してもらうこと』です。
言い方は酷いですが『飼いならすこと』です。
無線業界が『アマチュア無線の体験運用を!』とか言っていますが、
あんなものは、ボーイスカウトの『夏の行事』で、
『絵日記に「無線体験、楽しかったです」』とか書いて、前に進みません。
そもそも、年に1~2回の『体験運用』でムセン人口が増えますかね(笑)。
・暮らしに『特小』で連絡を取りあう『クセ』をつけたらいい
・極論したら、家の中のインカム的に使えばいい
・ノーライセンスでアマチュア無線に興味が出たら『まずSWL』させる
・どうせ、酔狂なホビーだから、すぐに飽きる
・アマチュア無線で散財するより、特小を活用したレジャーで遊ぶ
・仕事でも、活用できる場があれば、特小を最大限活用すること
相互乗り入れができるのは、ライセンスフリー無線の活用しかないと考えます。
・フリラ遊びのコールサインは、遊びで使えばいい
・有事の際には『大東487』のような『わかりやすいコールサインに』
・司令塔はどこか、これを『明確(明文化)』にする
・すべての情報は、司令塔へ集約する
・司令塔は、集まった情報を精査し、公式情報として発信すること
情報の本質は『自分の行動をするか、否かの「判断材料である」』のを再認識すること。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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