先日『シンニアマ』の方と直に会って話す機会がありました。現在の運用は430MHz帯・FMのみ。『HF、とりわけ7MHzに出たい。RIGはIC-705を持っているが、カウンターポイズを買ったものの、うまくいかない』と、抽象的なお悩みでした。案の定『動画サイト』が『先生』の方です。
【写真:室内に張った、いいかげんなループANTでもブラジルを受信】
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◆まずは、SWLでHFを体感してみよう。
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簡易な受信用アンテナも手元のジャンク電線で、
四畳半の部屋をぐるっと取り巻くループアンテナを作ってみました。
この程度のアンテナでも『受信用』と割り切れば・・・、
案外、使い物になるのだな・・・と実感しています。
ループでなくても『折り曲げたベント型ダイポール』でも構いません。
受信用ですから、平衡不平衡は『どうでもいい』とバランレス。
テキトーにこしらえたアンテナでも『HFは十分に体感できる』のですね。
・ロングワイヤーなら、GND容量もしっかり確保すべき
・DPなら、GND容量は意識しなくてもいい
・アンテナチューナーは『手回し』のマニュアル型でいい
ま、同軸の芯線側と網線側、それぞれに電線をつないでおけばいいわけで。
木造住宅の場合、室内アンテナでもHFの電波は十分に入ってきます。
天井の『へり』に沿わせて『電線』を『画鋲』で止めていくのでも十分。
形状は『ベントダイポール』でもいいし、ループにしても構わない。
芯線側(Hot)と網線側(GND)に電線をつないで・・・が、まず大事。
アンテナというモノは『大きなコンデンサ』みたいなもんです。
これが『理解できていない』と『C』だの『L』だの、言ってもわからないでしょう。
多くの方が『モビホ+カウンターポイズ(もどき)』の絵を動画で見ています。
それでも受信用なら十分に使えます。
鉄筋造りのマンションなら『モビホ+カウンターポイズ』で十分遊べます。
極端な事例ですが、50/144MHz用『DR-TRY2E(第一電波)』でもいい。
このアンテナは『2mの5/8λ』で『6mの1/4λ』を兼用する構造です。
余計なLCが入っていないため『HFの受信』にも使えます。
LCが入っていたら、目的外周波数の電波はLCがトラップになってカットされる。
近隣に高層マンションが建って『HFができない!』とあきらめている局も多いです。
実際に『どの程度、できないのか』は現地調査しないとわかりませんが、
少なくとも『多少は空が見える空間があれば微弱でも電波は降ってくる』。
受信用アンテナであれば『SWR』は無視すればいいです。
HFを体感するには『Digitalモード』がゼッタイにオススメです。
JTDXの方がデコードがいいとか、そんなのはDXerが言うことです。
wsjt-xで、簡易なワイヤーアンテナでも『SWL』なら十分です。
思った以上にデコードしてくれます。
・まず、受信だけでもできる『環境』を作る
・受信ができたら、かならず『ロギング』して『データ化』する
・運用とは別の『SWL用のログ』を作り、そこにロギングする
・eQSLに登録し、ADIFを生成し、受信レポートをeQSLで一括送付
・返信があった局を『Cfm』として、ログに反映させる
Cfmできた局を、エクセルでリストを作っていく。
・コールサイン
・受信年月日
・バンド
・モード
エクセルで作る『基本データ』はこれだけです。
国内AWARDで『JCC』などをやる場合は、
・JCCナンバー
・コールサイン
・受信年月日
・バンド
・モード
JCCナンバーが必須です。
項目ごとに、1セルを使用します。
JCCであれば、申請時にエクセルの『並べ替え(ソート)』すれば、
北海道から沖縄までJCCコード順に交信データが並びますね。
ここまでの遊び方は『ノーライセンス』の方でもできるのです。
すごく基礎的な話をしますが、届く電波は『電流』で『A』です。
アンテナは電流をキャッチする『C』です。
おカネを遣って『形から入る』のも結構ですが、
体感しながら『理屈をきちんと理解すべきだ』と、
私は、常々感じます。
SNSや動画サイトに振り回されぬように・・・。
毎度おおきに。ほんじゃーね!!
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