藤本ひとみ著:「いい女」。
読み終えた。
感想?
まあ、女心とはこういうものか。
エステサロンを経営している女友達からのアドバイスで女を磨き、
男がほっておかない女を目指す。
仕事は「フランスで育った語学力」を活かす自宅でできる翻訳。
「艶事」が今一つで編集者に呼ばれ(当然男)感性が足りない。
と、謂われ「今夜どう」と。
当然食事とその後のホテル。
これが後に彼女を変貌させる。
夫はまったくダメ夫。
挙句に成人前の女の子に手を出す始末。
「いい女」になるため今までの「良妻賢母」を棄てる覚悟を決める。
妻子ある編集者とのっぴきならない関係へと。
家庭も大学・高校受験を控えた娘二人。
家庭崩壊もままよと男にはしる。
まあ、こんな展開だがダメ夫と離婚を決意するが、
娘の受験が終わるまで休戦と決める。
離婚後の生活確立のために翻訳の仕事を増やす決意を固める。
この後の展開は読者のイマジネーションに任せましょうか。
「美しさ」への願望。
「女」としては齢に関係なく、そうなんだろうな。
普段何気なく見ているテレビ。
趣味で張り切っている高齢者。
真っ赤な紅で悦に入っている。
まあ、「灰になるまで」ってところか。
「皇妃エリザベート」を読んで気になりこの著者の本を数冊借りた。
ヨーロッパの歴史に造詣が深く、フランス政府観光局親善大使を務めた。
フランス語は堪能と思われる。
「いい女」に続きサスペンスものを読みだしたが、
主人公の女性。新聞記者だが大学は「仏文」出。
そこを見込まれて渡仏。
かの地で事件に巻き込まれる筋。
最後まで読まずともすでに結末は解かったようなものだが、せっかくだから終いまで付き合うか。