東日本大震災から5年。
まだ5年。もう5年。
被災した方、家族を亡くした方、それぞれの想いが。
被災した建物。
その場所でかけがえのない家族を亡くされた方。
震災の記憶をとどめ教訓の場として保存。
見るたび悲しい記憶が蘇るから取り壊してと訴える方。
この場に来ることで悲しいけれど安らぎをもたらしてくれるから保存を。
すべて人の想い。
いずれ風化して建物も劣化して危険な状態になる。
保存するとなればそのための経費も掛かる。
安易な結論はでないだろう。
防災センターで娘を亡くした夫婦。
花を抱えて来たがかさ上げ工事で建物がない。
どちらを向いてお参りしたらいいのだろう。
と、悲しみが増す。
犠牲者の数だけ、心が癒される月日が重なる。
10年、20年。
生きている限り癒されることはない。
それぞれに向き合い方は違う。残された者の数だけ。