ゑびす丸 大漁小言

陸前高田の釣り士、ゑびす丸の船頭ブログです。

さらば

2020-01-27 | 日記
厳冬期は凪が悪い。
しかも土日に一層悪くなる。

先週末は新月の大潮。
浄化終わって乾かしたゑびす丸を海に戻す。
朝一の7時にコンビニでコーヒーを買ってるとサトルに出くわす。

出るんすか?
いや~どうすうっぺなぁ
ウダウダしてんだ~

唐桑定置でぼちぼち上がってるらしいよ
通常のマコだべ?
う~ん、遠いしな~~~

ウダウダしながらも8時出船。
イカダ見て回って、それらしいとこで引っ張り出す。


手応え薄いな~
産卵後の体力がない魚体は哀そうなくらい、生きるんだって闘志を感じない。
アイナメは産卵中も後も相変わらず荒食いして来やがる。
掛けた2本とも50超え、、、
バカ野郎が、仕掛けが悲鳴あげてんじゃね~か!!!

いい感じのイカダを見つけ、タルについてるゴミをそぎ落として明日に備える頃には、遠慮ないナレが吹き始める。

開けた日曜も、何の緊張もないままに8時出船。
渚のイカダで1枚引きずり出す。


10センチ刻み位に仕掛けを動かして、立ち位置の半円を丁寧に探る。
1か所の小突き回数は30回を目途にずらしていくと、なんかズリズリと、、、
穂先上げるとググ~っとな!
引きずり出したんだが、バチっと喰わない手応えの無さ。

ナレ吹く前に前日タル掃除した場所に仕掛け投入。
竿をタルの上にちょこんと置き、イカダずらそうと艫綱外してる時に竿がガンガン揺れてる。
慌てて竿に手を伸ばすも、バシャッっと、、、

呆然と見つめる自分。
固まってる自分を意識できるんだが、海面から目が離れない。

え、バイオが、、、マルイカMH150が、、、
沈んだ、、、
もう売ってない、、、逸品ものなのに、、、

愛すものを失う悲しみ。
惨い、、、




謹賀新年

2020-01-14 | 日記
ショッカー効かね~
なんで、おがすな~~~

輝かしい新春にふさわしくない、恒例の不運なマグロ漁師で幕を開けた令和2年。
の前に、旧年中は各方々にはお世話になりました。
貝毒でさっぱりゴミが落ちなかった一昨年とは違い、大量のゴミが舞った昨年でした。
が、意外と数は上がりませんでしたね。

自然の営みは人智の遠く及ばない所業です。
くしくも不運なマグロ漁師がつぶやいてましたね。

偶然だ! と、、、

人の思惑なんて、その通りに運ばないのが常ですよ。
だからこそ、人は知恵を絞る。

そんなの吹き飛ばせや!
不運な巡り合わせにしがみついてること自体が不運だ。
どうしたら???
これこそが人たる所以でしょう。

ショッカーが壊れてる? (整備しろや)
カギが手元にない? (用意しとけ)
モリは急所を外す? (何年やってんだ)
 
これが不運か???
そんなの漁師として論外でしょう!!!
機関や道具の整備何て、海に出る以前の問題だ。
決して不運なんかじゃない。

結果、盛り過ぎだよ。
実際はそこそこ上げてんですよ。
でなきゃ、生活できないもんな。
スマホ全盛の時代に、テレビや新聞はニュースを作らなきゃならんのだもん。
真実の追求じゃ喰えんのですよ!

さて、脇ノ沢の不運なカレイ釣りは?


日が昇る瞬前の脇ノ沢港。
穏やかな大潮崩れの日曜日はお天気の微風。

今年の初出港で、牡蠣イカダの上げ具合を丹念に見て回る。
暮れの暴風はイカダ直下の底さえも荒れさしたようですな。

さっぱり音沙汰がない。
11月からの上げ具合から、年明けも良いんだろうなとの思惑は、やっぱ思惑に過ぎない。
予定は未定であって決定ではない!

イソメだけが元気な昼頃にやっと1枚。
のそ~っと針に掛かってきた、、、

なんなん?
バチっと喰ってこない。




これじゃ~出る気にもならない。
油喰うし、寒いし、肩こるしさ~~~
やってられん!
ラブホ行くべし!

不運な巡り合わせはラブホのお風呂で吹き飛ばしちゃる!