ゑびす丸 大漁小言

陸前高田の釣り士、ゑびす丸の船頭ブログです。

いよいよかぁ~

2021-07-31 | 日記


その高い壁を乗り越えて進め!
19,20歳の青臭いセリフだな。

堤防工事もいよいよ最終盤。
長かった工期が終わるな。
船揚げ場も新設となって、船底のゴミすら片付けないとならんな。
震災前は気にしたこともない。
ゴミは波が洗ってくれる。











順番にこの10年を振り返りましたが、随分と物々しくなりましたね~
震災前の堤高は5m、現在は12,5m。
以前はそれでも高かったな。
海側は若干斜めに寝そべりつつ、トップでオーバーハングしてた。
陸側は45度の支えコンクリで固めてあって筋交いを成していた。

ガキの頃の遊び場だ。
度胸試しはその45度を直にチャリで下ること。
それが出来ないと仲間として認めてくれない。
何度転んでも、やらなきゃ遊んでくれない。
擦り傷には潮水を塗りたくって済ます。
海に浸かってれば5分で血は止まり、適当に昆布を巻いてれば治ったしな。

パンクは毎時、スポークさえも外れた。
それを年長の先輩が修理してくれる。
年上は面倒を見、年下はそれを敬う。
自然と上下関係と仲間意識が築かれていった時代だった。

堤防一つとっても、変遷を感じざるを得ない。
これからの子供たちはこの新しい壁を、どう工夫して遊ぶんだろう?
バンジーか? クライミングか? まさか90度でチャリではないだろうが、、、

どうやって人間力を学ぶんだろう?
大人は、危ないから! と諫める。
ここまでは何とかだが、こっからはダメだ。
自身で察知する力をつけないまま、本来備わってる能力を活かせないまま育ててしまう。
これでは、脇ノ沢のマコと一緒だ。
ぬくぬくと生存競争しないままで釣られてしまう。

独りでは何もできない。


例えばこの台風上陸の際、浜の人がゑびす丸の艫綱を結び直してくれていた。
普段150mmくらいの艫綱でアンカーから流してるが、長過ぎと察してくれたんだろう。
雨台風だからさ、、、と本人は考えてたが、台風だけに風も結構だった。

こんなことは、浜に船を舫いでいる仲間だからこそやってくれる。
盆暮の付け届けなんて関係ない。
この地で共に育ち、生きているからこそやってくれる。
ガキの頃一緒に泣き笑いしたからこそ、やってくれる。
これこそが持続可能なスキルなんじゃないだろうか?
仰々しくSD何とかって叫ばなくとも、何のことは無い。
面倒を見て、それを敬う。
それだけでいいんだ。

親父はどこも出稼ぎで家にいなかったし、いれば酒浸りだった。
満足な生活とは程遠かったが、それでも面白かった。
無骨だけど優しかった先輩や周囲の浜の人たち、、、

ついでに、船外機を50馬力に換装しててくれれば尚、いんだがな~~






今現在の限界値

2021-07-26 | 日記


大洗名人が仙台の根回りで仕留めた大物。
スケールないんでどうなの???
ですが、なんと60あったそうですよ!
いるんですね~~~ こんなのがさ。


22日にヒザが仕留めた小物???
今の広田湾は、これが限界かな、、、

暑いです!

もう、裸んぼでなければやってられません。

オリンピック連休の初日は、パイセンの畑でピーマンもぎ作業。


釜石鵜住居地区の山ん中の、広大な(?)畑でヘビにビクつきながらの作業。
よく来た! この2列は任せるからな。
オイ、分かってんべ?
123番、ピーマン作業に入ります。
ヨシ! 
まるで刑務所さながらの凛然とした中で、黙々ともぎ取りをせざるを得ない。

幸いに、お天気は曇り。
畑の傍には川が流れ、その川音だけでも涼を感じる。
一列の往を終わったところで一服。
心優しいパイセンは、クーラーで冷やしてくれたジュースを飲ましてくれる。
いまでこそガブ飲みするが、かたや柔道、かたや野球と水厳禁のクラブ活動で育ったお互い。
時代の変遷を感じずにはいられない。

さぁ~もう一丁やるが!
と勇んで復の列を獲ってくと、ものの3分も経たずにヒグマの視線を感じる。
早朝4時からもぎ取ってるパイセンは飽きたらしい、、、
こんなのやってれんね~~~ とばかりに、じ~~っと見つめてる。
視線の奥には、7センチ以上のピーマンを全部獲ってるかどうかを検品してる。

小1時間で作業終了。
ピーク時に又来いよ! と厳命され畑を後にする。
案の定、帰りの田んぼ道でヘビが横切った。
お腹が痛い。

22日はヒザと大洗名人が慰み。
ホヤ上げ1週間経過しての満月の大潮。
釣れないな!
サッパリ当たらない。



海開きした海水浴客を遠めに見ながら、体が焼かれる。


23なんて、フグしか当たらない。
葉っぱさえ食ってこない。
沖から靄が張ってきた早々に帰港。
女抱こうかな~?

24はド素人さん御一行。
思い余って、釣り堀直行。
ヒガレ祭りだ、、、
30前後以下がどんだけ喰ってくるんだい!
写真何て撮る気更々ない。
ナメタが上がった時点で、もう止めようや。

体が熱い!
コロナでないのに、感染したみたいに熱くなってやがる。
オリンピックが開幕し連休なのはいいけどさ、釣れねんだ、、、
まあ、閉幕の連休は新月の大潮だから期待してんだけどな。
ホヤ上げも佳境に入る頃合いだろうし。






エメラルドの輝き

2021-07-19 | 日記


ピーマンかい!!!
たいそうにエメラルドなんぞと!
ピーマンはピーマンの域を出ないべよな。
とは、、、、おくびにも出す訳にはいかない。

クッソ暑い梅雨明け初日の土曜日。
今年もまた梅雨時期の大災害は、気の毒でならない。
被災地の消防団の方々、意気を見せてください。
あなた方しか頼りにならんのですから。

気の毒なのは、こっちの船頭もまたしかり、、、
最高気温36度の強烈な熱さを凌ぐ、圧さ、、、
来た! 来た! 来た!
オイ! 分かってんだろうな???
はい、、、ご案内仕りまする。



その凶暴なヒグマの目は海面を睨みつける。
時たま跳ねるスズキに狙いをつけてるんだろうか?
研ぎ澄まされた右腕のかぎ爪で、ムン!!! と一閃、、、



強烈な日差しがわかりますか皆さん?
こんなレーザー光線を浴びながら、やるんすよ、、、


肉体はそれに焼かれてボロボロだ、、、


精神は病み、月曜の仕事でヤル気ナッシング、、、

オイ! 分かってるよな???
上下関係は、かくも厳しい。
最近の高校野球は坊主刈りが禁止なそうな。
坊主刈りは強制的なイメージが強いんだろう。
かくしてオラは、かろうじて坊主刈りは許されているものの、釣れなかった時のお腹の痛み、、、
外気温36度だが、船上は零下30度のような冷たさを味わう羽目になる。


なんとかかんとか釣り上げ奉っていただき、安堵する。
エメラルドやダイヤの輝き以上の、イジケた高揚感がある。

ホヤ上げが解禁となり、猛烈に上げ始めた広田湾脇ノ沢。
っても、コロナで出荷量は今一つ。
上げ始めてまだ3日目でそんなに寄り付くはずもないが、魚は正直だ。
喰って寝て泳いで、一年に一回ヤって、、、
思考なんぞしない。
喰って寝て泳ぐだけの本能しかない。

しかも、脇ノ沢の魚は生存競争なんざ、ほぼほぼ皆無だ。
刺し網漁ないし、大型魚種も限られた生息地域。
探さなくともエサは上から落ってくる。
潮が動けば活性し、止まればのんべんだらりだ。

それを考えると、人ってのはホントにサルから進化したんだろうか?
素朴な疑問だが、そうであれば今なおサルは進化してんじゃないのか?
サルから類人猿へ、原人からヒトへ。
進化過程の絵図のように、進化途中の様になってるサルはいないよな?
骨持って立ってるサルなんているか?
上下関係に気をもむサルなんているか?

と、、、考えている傍で、ヒグマが圧をかましている。
下らん事してねえ~で、船廻さんかい!
釣れる場所に案内せい!!!



ったく、ヒトの気も知らね~で、、、
とは、、、おくびにもだせない。












kawasaki

2021-07-12 | 日記


貝毒規制が明けたイシカゲ貝の出荷は11日から。
金曜から出荷に備え4艘が砂を撒いていた。
まあ、2日やったくらいではフグばっかだべなと、、、縋った桁に居ました。
実寸49、上からだとピッタリ50!

タチッっと当たった後の聞き上げで喰ってきた野郎。
思わず、こ、これは??と叫んじゃったい。
25m水深でこの体躯では、巻いても巻いても上がってこない。
ノンブランド(?)3本仕掛けの、一番下に喰わせた思い通りの展開だ。
新月の大潮、ウネリはあるし雨もウザかったけど、ヤリぃ~~~!


ヒザ御自慢の6面真空パネルクーラーに、若干窮屈そうに納まるBUFF。
(ヒザが持ってく)

デッカイから、刺身も大量だな。
(ヒザが捌く)


醤油に広がる脂のでかたもいんじゃないすか。
(ヒザが食って呑む)

これで、今週のホヤ検体がクリアすれば、夢のような毎日が、、、
遠大な見通しだぜい!

バカすか釣れる!!!

KAWASAKI
川崎重工業と言えば知る人も知らない人も分かる、世界のヘビーインダストリー。
造船、鉄鋼、航空機、宇宙、、、多岐にわたる重工メーカーだ。
特にも2輪の開発においては、男臭いバイクで有名でしょう。
マッハ、Z,ニンジャ等のバイクは世界中の男どもを驚嘆させる。

ガキの頃、FXなんぞは無免許で乗れるバイクと思っていた。
ノーヘルに雪駄で乗って構わないバイクと思ってた。
言うまでもなく、族に愛されるバイクだからだ。

ホンダの4バルブやヤマハの2ストと違って、頑丈だけが取り柄のFX。
タンクや直管の傷はマッポに追いかけられまくった挙句、他チームとの抗争した証。
つうか、曲がらないから何度転んだか知れん、、、

クラッチゆるゆるなのは、爆音コールやりすぎるからだ。
1速が滑るから2速発進。さっぱり走らない。
結果、捕まる、、、

さて、kawasakiだ。
三浦2本仕掛けに反応せず業を煮やしたヒザは、とうとうkawasakiを使ってみる。
バカすかだ!


天秤の上にある宙遊針に、バカすか喰ってくる。
釣れる~~~と、あのヒザが賛ずる。
宙遊なる表現が何ともダサイけどな!!!
普通に鉛の上、でいんじゃないか?

つうか、天秤の針要らないんじゃない??
エサがもったいないすよね!
鉛直上の針に喰ってくるから、上げ切った時には天秤部分がグルグルと絡まる。
エサもったいないな~~~
2時間後にはリーダー締め込み部分がズレまくって、使い物にならん始末。

この辺がメーカーじゃない所以。
家内制手工業だから、ブランドにもなり切れない。
いや、これこそ知る人ぞ知るだろう。
ン~~~、知らない人は全く知らないんだがさ、、、

しかし、ゑびす丸はKAWASAKI信者だ。
TOPUGUNでトム・クルーズがニンジャに跨る!
ローソンやレイニーがラグナセカでGPZを駆り、ホンダとヤマハを駆逐する。
燃費や環境にうるさいご時世に、スーチャーで200馬力武装したマッハを世に出す。
やんちゃなガキめ等に盗んだバイクを売りつける!

なんて漢くさいメーカーなんだ!!!

違う!違う!
kawasakiだ。
メーカーじゃない。
ブランドでもない。
決して、上下関係で言ってるわけではない。
お腹が痛くて信望してるわけではない。

パイセンだからだよ、、、
バランス悪くても、リーダ締込み甘くても、方向性がズレてても、あのパイセンが作ってる。
これだけに尽きるよな。


敬意を表して、3本バリをZ1と呼ぼう。
天秤はZ2だ。
天秤プラス鉛直上針は、バカすか喰ってくるからマッハが似合うな。

今週はパイセンが颯爽として来る。
オイ! 分かってんだろうな!!! と圧をかましながら、、、

待ってるぜパイセン。
(お待ち申し上げ奉りまする)

その未完成な出来栄えとともに、、、
(ありがたく使わしていただけること至上の喜びであり、神明にかけてお使い申し上げます)

上下関係は、かくも厳しい、、、

格闘の証

2021-07-05 | 日記


まあ、探せば居るんだがさ~

痩せてるよな! コイツら、、、
50近い体躯だから、久しぶりにグイグイ、ガンガンと竿がしなるんだけどもね~
タモなんかいらないもんな。



上げられないホヤロープ縋って1時間。
今週掃除した玉とロープは大よそ50m。
東西に行ったり来たりしながら、、、
探して探して感はあるし、やっとこさ感もあるんだけどね~
心満ち足りてには程遠いな。
日暮れて道遠し、、、だ。



脇ノ沢のロープ郡は港を正面に東西に20本程度張られてる。
1本の長さは大よそ200m。
50m間隔で横にもロープが張られ、潮の出入に際してロープが絡まないようにしてる。
この横桁にエラコが着く。
1年に1回位しか掃除しないから、太っといエラコが大量でロープが沈む。

ホタテやホヤの出荷が出来ないから、(有難いことに)この横桁を掃除してくれた。
ま、掃除したてはフグばっかだけど、1週間置けば葉っぱが寄るんじゃないかな?

フッ、遠大な見通しだな、、、、。

さて、バイオインパクトです。



皆さんもお使いでしょうが、カーボンて日焼けする???
最近ね、白くなっちゃってさ、カッコ悪いんだな!!!
パッと見、塩凝りみたいでさ~
使ってねんじゃない?? みたいに思われるんじゃないかと、、、

で、ググってみるとカーボン自体は日焼けしないがクリアコートが剥げる、、みたいな。





分かります?
左が未使用の在庫のバイオで、右が通常使用してるバイオ。
白いでしょ?
で、またググると紙ヤスリでこすってクリアコート吹けばいいと、、、

やりましたよ~
11時に上がって、百均で紙やすりとクリアコート買ってさ。
2000番の紙やすりでシコシコと、、、
久々に日曜休みの女房が何してんの???
って、どっかに連れてけ!!!感有り有で聞いてくるも、シカトこいてシコシコと。

明らかに白くなってる部分のこすれ方が違う。
表の白い部分はザラザラした感触、、、裏側はスリスリしてる。

やってて感じたんだけど、シマノのハイパワーXなるカーボンの巻き方な。
二本のカーボンテープをX状に巻くから、交差して出来る菱形個所まではヤスリが効かない。
そこだけ白く残っちゃう、、、カッターで切って剥がすか???
んなことまではやってられん!
シコシコ擦るのも15分もやってりゃ飽きちゃうし、、、



で、先端の赤い部分は油性のポスカで誤魔化して、クリアコートを吹く。
若干吹き過ぎた感はあるけども、なんとかなったんじゃない?



以外だが、ダイソーの百均モノはレベル高い!
ミノーやルアー系も、そいつらに聞くとバカに出来んと言うしな。
接着剤や爪コートなんかも、そこそこ活躍するらしいし、、、

終わって昼めし食ってたら女房が、日焼けするくらい使ったんじゃないの?  と。
そう言われりゃ、そうだよな!
穂持ち部分から白くなるのは、そこにテンションが掛かるからだろう。
強大な力が掛かってコートが浮くんだろうな。
裏側が浮かないのは、常にガイド側を上にして使ってるからだろうよ。
BUFFとの格闘の証だ!
釣れようが釣れまいが、その竿を持って毎週海に出てる残滓だ!

シマノさん! 俺ってやってるよね?
使ってるでしょ? バイオ! 日焼けするくらいにさ。
天然の日サロだぜ!
お褒めの言葉なんかいらないから、バイオの155造ってくんない?

仕方ね~
女房に31のアイスでも食わしちゃるか、、、