ゑびす丸 大漁小言

陸前高田の釣り士、ゑびす丸の船頭ブログです。

産卵か?

2016-12-26 | 日記
金土と強風後の日曜日は、やや穏やかな風塩梅。
相変わらず、カキ業者は沈みかけてるイカダの端周りしか上げない。
ために、集魚効果が薄く意図したほど寄っていないな~

というか、産卵終わったかな?と。
昨日6か所ほど巡って、1枚も来なかった。
産卵終わって、仮死状態かな。潮周りが極端に悪かったのか?

産卵外の細いカレイさえ食ってこないというのは、ひょっとしてカレイもXmasだべかね~
アイネメは変わらずの旺盛な食欲も、まあ、今週か来週あたりに産卵でしょう。

産卵終わった後のカレイはもう喰ってきませんね。
渋るどころか見向きもしないんでしょう。
生態記録では50を超えるマコは5年生きてるそうです。
歳なしどころじゃありませんね。

産卵も3年を越えないとしないそうで、今年の爆釣デカマコは震災後に生まれ育った個体ですね。
渚周りの刺し網漁が皆無の昨今の状況が、非常に良い環境となってます。
I’ts NOWの広田湾ですが、やはり自然は過酷です。

海はあらゆる生物を育むと同時に、破壊するのにも容赦しない。
震災でどれだけの人が海を憎むことになったか知れない。
心に刻むべきことです。

暮れの二日間は不本意ながら、ナメタを狙います。
周りがうるさいんで、ちったあ期待に応えましょう。

闘いは続く

2016-12-20 | 日記


50ちょい欠けのマコは、う~んどうでしょう、大した闘いもなく普通に上がってきましたかね。
置き竿にして、デッキの片づけモサクサの最中に、大きくしなりましたが、あっさりと上がりやした。

まあまあ土曜日は最悪でした。さっぱり釣れない。
風はきついし、雪跡は冷たいし、乗船予定者は前夜からガッツないんで行きませんだと。
朝まで降った雪に、やる気ナッシングか~
結果その人的には良かったんだが~

引きづら無いで欲しい日曜日も、朝マズメの1か所だけでの釣果。
う~ん、釣れるオーラを感じない。

毎回船を出していると、海面から発している 何か を感じることがあります。
漁師特有の第6感みたいなものなんでしょう。
イカダやロープに掛かろうとする時に、目的の場所でないにもかかわらず、ここだよ!と呼んでいるような気がする
感覚があるんです。
同じロープでも、3m西側のある部分だけ妙に目に映えて見えるとか。
思わず、吸い寄せられてしまうんですね。そして、当たるんです。
マジ、ホントなんですよ。

年に何回もありませんが、すんごいことになるんです。
釣れる期待感とは違ったものなんです。
だからといって、それだけに頼っては釣れませんから、きちんとリサーチして場所を特定はします。
絶えず周りを見て、どの船がどこで何をしてるかを確認してることは言うまでもありません。
 
球が止まって見える!とは真のプロフェッショナルですが、それとて毎回止まって見えたわけではない。
研ぎ澄まされた感覚ってのは、それだけ心身を削ることになるんでしょう。
そこまでは求めないが、釣れるに越したことはないので、きっちりとリサーチすることを怠りません。

年越しは釣れるといいな。
これは、期待感です。





闘いを待つ

2016-12-16 | 日記
ゑびす丸



って、水面で船頭を待ってました。
震災津波で流出したと思いましたが、一夜明けてのR&Dの最中に自宅下の線路にひっくり返ってました。
船底に裂け目が2か所及び出トモ破損1か所と、大した壊れ方でもなく、アンタから離れんぞ!と言わんばかりでした。

震災後の釣果は言うまでもありませんが、30馬力のヤマハ和船W20は、俺というドSな船頭に従僕してくれます。
もう二回りも大きなサイズ(W27くらい)に100馬力程度のエンジンが欲しい昨今です。

別段沖ヒラメやタラ狙いなぞしないなら十分な性能です。
が、衣食足りて云々諺を勘ぐれば、人の欲にはキリがない。
礼節、栄辱を知っての、足るを知れ との教えなんですがね。

考察2で語ったように、ゑびす丸は人格者の船頭ではないんで、居る魚は根こそぎ上げたいスタイルです。
我唯知足
遠い言葉ですな。

さて、今年最強の寒波の中週末の釣果はいかに?
カキ業者はこぞって今年の不出来な製品を嘆いているが、こちとらゴミが大量なのはうれしい限りです。
沢山撒いてくださいね~





考察2

2016-12-13 | 日記
さて、SPⅡとアレグロの手持ち感覚のちがいです。



このマルチパーミングシートなる(しかしロッドやリールの新技術の名称は長いな~)ですが、リールをセットした状態で
手のひら親指付け根付近のこんもりした部分でリールを保持しますね。
んで、人差し指をロッドに這わせ、中指でトリガーを握る。これで3点保持の完成。
この状態でシート後端が盛り上がってなだらかに傾斜してますから、リールハンドルに手の甲が当たらないわけです。
上図左下を見ると、そういう設計になってるのが一目ですね。



しかるに、SPⅡはリールシート形状が竿に乗っけただけだし、トリガーもくっ付けただけです。
当たるんですよね~ゴツゴツとリールハンドルに。ウザいんだな~!
おいらは右で持ちますから、小突き最中にはよく左手でハンドルを巻いたりしますが、当たるんですな。
ウザいんだ、全く。

この辺が、がまの竿つくりの限界なんだろうかな。
穂先と胴はなるほど凄いんだろうけれども、使用時の使用者の操作力やしっくり感などは意に介さないんだろう。
誰でも使える竿じゃないだよ。ってのが透けて見える。
操作できないなら使わなくて結構。ってさ、どんだけ上から目線だよ。

そんな御託は感じていても言わない人間性がなければ、がまの大会には出れませんよと言ってる感じ~
がまの大会参加資格に、愛用者、人格者、指導力とある。
小学生も参加できるようだが、そもそも人格を形成初途の小学生にどんな人格を求めているんだろう?

おいらは長らく学童野球の指導に携わったが、ジャッジに文句をつけるなと毎日言っていた。
子供なんて、自分の気に入らないことには直ぐ牙をむく。セーフと思ったのにアウト宣告されたら、ベンチでブ~垂れる。
箸が転んでも笑う思春期は相対に歯向かってくる。これは人格形成の途上で避けては通れない感情起伏だからです。
そんな子供に優れた人格を求めたところで、大人が煙草の吸殻を海に捨てたんでは、一体何の為の人格要求なんだ。

指導力に至ってはあなた、どこにどうやってそれを見出すんだ。野球部のキャプテンでもやってりゃいいのか?
推薦するがま契約店の人間はどんだけ優れてんだろうな?
おらの知ってる大船渡の某釣具店(無論、がま契約店)の親父は変態だぜ!
消防団をクビになった原因は、他所ん家の夫婦の行為を覗き見していたからなんだぜ!しかも何軒とさ。

その手の輩が優れた人格を見抜いて推薦できるんなら、おらは聖人君子だぞ。
高尚なお題目唱えるのもいいが、もっと現実を見なくちゃ。
本物の人格者なら、1度の釣行で100匹も釣らない。環境に配慮するマナー人なら家族で食べれる数しか上げない。

ま、おいらは自身を人格者なんて更々感じてないし、居る魚はみんな上げてしまえのスタイルだから、がまの大会になど
出る気は毛頭ないし、もらいもんの竿だからどうでもいんだけどさ。


凪悪い週末

2016-12-12 | 日記
いや~寒かったですね。
金曜から凪悪いのはわかってましたが、久々に天気予報が当たりました。

土曜の寒さは格別でした。PVCのカッパがゴワつくくらいの寒さでした。
西風も早朝よりキツくて、申し訳ありませんが、ガッツなく9時に帰港しました。

50超えアイネメ3本に、40超えマコ6枚。ま、大きさは普通でした。
がま船競技SPⅡの出番なし。お客様に全部どうぞと。(お客様1枚)

いや、この辺りで西風のことを ナレ と言いますが、これが吹くとダメなんです。
特に冬場のナレ風は帰港するのに一苦労です。三角波に船首を向けての航行は緊張します。
米ケ崎と言う岬を越えると、三角波は船の真横から容赦ありません。
今少しで港だと思って緊張が切れると、ひっくり返りますから港内にくるとすんごくホッとします。

土曜はそんなでしたが、日曜は11時くらいまで粘りました。
デブアイナメ6本に、マコ26枚。
独りでじっくりと、がま船の性能を試しました。

アレグロと違って硬いのはその通りですが、意外と目感度もあるんですな。
カキアゲ機械の2m潮下にアイナメ竿を置き竿にして、潮横でのがま船&ゑびす丸仕掛けを投入。
10回程のきき上げ後に、穂先が揺れる。3度目の揺れでナイスフッキング。

ガンガン潜るマコの強烈なあがきに、SPⅡは胴しなりで対応。
ってもやっぱり若干硬めです。まあ、アレグロと比較してなんですがね。
どっちかっていうと、深場対応性が良くて、掛りには向かないかな~。

竿自重からスティーレと組み合わせたんですが、トリガーシート周りの手持感がバットです。
やっぱシマノのCI4は研究しつくされた持ち手の素直さがあり、しっくり感があります。
SPⅡは穂先や胴は専用竿として極めてるんでしょうけれども、操作性まではコスト掛けてないんでしょう。

天鰈幻や、一爽のシートは改良されてると思いますが、釣行時の大事な点に疲れない、違和感がないってのも
重要なことです。シートを持った時、親指と人差し指の付け根骨にごつごつとリールハンドルが当たるSPⅡは
長時間にはやってらんない的であります。そこに意識がいっちゃうと穂先に集中できないでしょ。
肘当てもただ硬いだけなんで、竿全体に伝わるアタリの振動に不対応です。
ウネリや風がきついときは、目感度じゃなくて持ち手と肘の竿伝動でアタリを見極めますから
シート周りでイラついてると、掛け損ないますね~。

まあ、お高い竿なんで、せいぜい使ってやるけれども、なんか俺的には1,2流かな。
がま船ユーザーには悪いが、期待外れだな。