ゑびす丸 大漁小言

陸前高田の釣り士、ゑびす丸の船頭ブログです。

速いぞ! ゑびす丸

2021-06-28 | 日記


1年ぶりに船底の浄化作業を行った。
水曜日の11時から2時半までのお昼休み時間。
リフトで吊って、船底のゴミを掻き剥がす。

これでは走らんなぁ~~と、浜の連中に笑われた。
船外機が唸るばかりで、サッパリ走らない! 
油は喰うし、乗る連中にデブは多いしな、、、
体重制限しようかな?

土曜日のヒザは、会社の連中から魚持ってこい! と厳命されたようで数釣りです!
船底洗ったから走る走る!
速いぞゑびす丸!
これなら船外機は30で十分だ。
が、この秋には50が欲しくなるんだろう、、、

で、サラッと桁掃除したくらいのロープに縋って葉っぱを追う。
船が走るから釣り堀に行ってみっか!
網起こしした生簀の周りで葉っぱを追う。
も、基本流しなんで飽きてしまうんだな~~~

なんぼか釣りになりましたが、来週はお休みしましょう!
え?? ヒザなのに?? ヒザにもかかわらず休むの?

これが現在の広田湾の現状を物語ってる。
分かりますか皆さん?
3月まで秋田から毎週通ってたヒザがですよ、休むってんだからさ!
仙台転勤で三陸道一本だし、時間かからんし、新車だから余裕こいてんのか?

違うんだな! ヒザ特有の理論建てた結果なんですよ。
居ない魚を引き釣り出すスタイルは何も変わらない。
しかし、のんべんダラリと同じことの連続では結果は出ない。
先週との海の変化を敏感に感じ取れば、この週間は何も無いだろうと予測する。
気温、海水温、潮の流れ、ゴミの出方等々を勘案すれば、明日以降の来週は釣れない!
いかにもヒザらしい分析力だ。



が、開けた日曜の朝一番で喰ってきたのは、、、葉っぱかい!!!
ヒザ理論があてならんのう、、、



今週から、極鋭を使う。
筏が終わったんで、ロープ郡の水深が増す場所でやらざるを得ない。
必然的に鉛は20号以上となる。

通常というかイカダで半年も15号を使ってた右腕は、25号をサッパリ扱えない。
重くてしょうがない。
理論もくそもない!
ただ、慣れるだけだよな。






クソったれが~

2021-06-23 | 日記
いきなり、汚い言葉でスンマセン。
だってさ、ホヤな、、、ダメでした。



2週クリアして先週の数値は3mUだったのに、昨日の数値は4.3mUだと。
この0.3何とかならんのか???
また3週間待たにゃならんのだぞ、、、早くても。
来週クリアしなきゃ、そっから3週間だぜ。

やっぱり、希望は憶測で遠大なんだな。
望んではダメなんだね~~~
居そうなとこ探ったって居ねんだしさ。
油喰うし、疲れるしな。
女抱くべ、、、

こりゃ、ダメな夏ですよ皆さん。
釣れそうなとこに行ってください。
脇ノ沢はダメだね!!!



何事も、恰好からよな!

2021-06-21 | 日記


その舳先が目指すとこには何が待ち受けているのだろう?

何もねぇ~~~っすよ!
1週間でカキ筏から姿を消しましたね~



この靄と同じで、イカダの底は霧中どころか生物の反応が無くなりました。
チクチクと齧ってんのは、手のひらにも満たない生後半年くらいの、引き屑みたいの。
やってられんのう~
晃進丸は早々に釣り堀に直行してる。

この週末は浪気が大きくて、土曜日なんぞは8時から雨予報。



イシカゲロープに縋っても音沙汰なし。
ウネリデカくてゲボしそうだ、、、
女抱きに行くかな~



先週から、両天秤だけでなく3本仕掛けも投入し始めた。
食い気が無くなってるから、天秤だけだとアピール強すぎんだろうな???
との思惑なんだけど、3本仕掛けで喰ってきたのはアピールするはずの2番目。
じゃ、天秤でもいけるか???と思えば、天秤だけだと喰ってこない、、、
本来の目的は、天秤部分でアピールして下針に喰わすのが狙いなんだ。
狙い通りでないから、イラつく!
渾身の傑作を思い通りに操れないから、イラつく!
南、30超えた辺りから、なんかイライラする!!!

ま、イラついたところで喰ってこないどころか、生き物がいない。
どしたんならぁ?  これぁ一体何の?
一体ワシにどうせ言うんない?
じゃったらワシぁ、イモ引くわい!
こんならでやったらいいじゃない!!!



イモ引いた結果の、午後の潮下げ始め。
投げまくったけど、サッパリだ、、、

道具が悪いのか?
いやいやあ~た、スコーピオンにアイマのサスケですよ。
ヤマハのライジャケに、サンラインのポロシャツ。
ディッキーズのパンツに、スニーカーはオニツカのメキシコ60だぜ!
後は何が足りない?
LVのベルトしろってか?  レイバンのグラサンか?
恰好からなんかい!!!!

ホヤ上げが始まれば恰好なんぞ気にしてらんない!
ホヤ剥きすんのに一張羅なんぞ着てらんない。
泥だらけになって、クッセ~のなんのって!

検体が明日クリアすれば、水曜からホヤ上げが始まる。
今週末はまあまあとして、来週末はいんじゃないかなぁ?
いんじゃないかな~~?
イイと思います!


朗報か?

2021-06-14 | 日記


パイセンが、その一切の気概と渾身の無い仕掛けで、ドヤ顔で上げたイッピン。
リール巻いてる間、満面の笑みで必死に笑い声を堪えてさ、ジ~~~とオラを見てやがった。
釣れるよ~~~この仕掛け! 
釣れないの~~~?
と、圧をかましてくる。

つうか、仕掛けよりこの魚体がイッピンだよな!
この魚体がいるイカダに縋った、船頭の情報収集と水先がイッピンだよな!
とは、微塵も感じさせる訳にはいかない。

昨日サトルと一緒に縋ったイカダで、お客さんがマコの大きさを聞いてくる。
広田湾のマコに60センチは居るんですかね?
ナメタやホシやイシでなく、マコの60かぁ~~~??
聞いたことが無いな!
サトル曰く、居るとしたら根回りだろう、、、と。

脇ノ沢に2ケ所の岩礁がある。
一つは、大長根と言う岩礁。俺らが言う五等丸。
震災前は、この五等丸にホヤ桁が5本もあって、今の季節はアイナメがゴロゴロと居た。
毎朝4時に出て7時に上がっても、鱒か??と思わせるブッ太いアイナメが10本は上がった。
何のテクニックもいらない。渾身の仕掛けもいらない。
竜宮ハゼを20号のセイゴ針に掛けて落とすだけ。
タバコ吸ってりゃ喰ってきやがる。
アイナメにテクは要らん! とのオラの持論はここからきてる。

もう一つは、ホタテ転換と呼称するカキ筏郡の中でぽっかりと空いた周り。
底が岩礁なんでアンカーが撃てないから、イカダを繋げずに空白となっている。
この辺りは、大きな魚体のマコやナメタにデッカイ真蛸が上がる。

周囲はカキ筏に囲まれ、ゴミが豊富に撒かれる。
五等丸はホヤごみが、これでもか!ってくらいに大量に落ちてくる。
遺憾ながら五等丸で74のナメタを上げたことがある。
気持ち悪!!!

この岩礁地帯なら、もしかして居るかもしれない?
ベイトも豊富だろうし、ナメタやホシの60越えはザラに居る。
それに混じって、悠々としてんのかもしれない。

が、サトルとオラの結論は、そこでは釣れないだろう!
大体、岩礁にカレイ仕掛けは落とせないでしょ!
岩だらけの底で小突けねんだもん。
五等丸でのアイナメ釣りには、鉛のスナップのフックを外してたんだもん。
岩に鉛が引っかかっても、鉛だけ外れるから魚は上げられる。
4号のPEに20号の丸セイゴは、10号のナイロンハリスだから切れる心配はない。

んで、俺らはじめ皆さんの仕掛けは?
1号のPEに、せいぜいが5号のフロロハリスでしょ。
んなん、草に絡んだだけで直ぐにブチ切れんべよ!

五等丸に至っては、震災後ホヤ桁で無くイシカゲ貝に変わったからゴミが落ちない。
せいぜいが砂とシュウリ貝くらい。
なんで基本そこに行かないし、縋らない。
桁の端っこは砂なんでヒョッとすれば???

この10年刺し網漁が禁止されて豊富なエサのもと、デッカくはなってる奴ら。
がしかし、筏にせよロープにせよ60が釣れてるならとっくに釣れてるよな。
こんだけ俺らが毎週ウロウロしてんだぜ!
釣れてないってことは、居ないんだろうな???  と。

広田湾にはいないだろうけど、他所にはいるらしい。
ヒザは大洗で釣ったことがあるそうだけど、、、
居んのかい!



居ないものを求めるよりは、こっちだ!
造り手の気概と渾身の無い仕掛けながら、使い手はその全霊でもって執念で引きずり出す。
カキ上げもあと1台を残すのみで、今週の水曜には終わる。
パイセンもピーマンの水やりが始まる。
束の間の安息は終わる。
船頭の腹も落ち着くことだろう。

奇しくも、ホヤの検体が1週目をクリアした。
海水の毒素濃度もまずまずらしい。
朗報となればいいのだが、、、



やっぱ、朗報なんかじゃないぞ!
メタリアのスクリューシートがこのザマだ!
リール外すときにスンゴイガサガサ音するから、塩こごりか??
と思ったら何てことは無い! この三角錐のEV部分が接着劣化して外れやがった!!!




これではリール留められんじゃないか~?!
ダイワさん!! お願いしますよ~~~
経年劣化と使用限界だから、買ってください!なんすか~

もう、恥も外聞もなくプラスチックのスクリュー部分に1号のPEをぐるぐる巻いて、、、
瞬間接着剤をベトベトに塗って、ぎっちりとEV部分を押し込んでやった、、、
おかげで、黒のEVと青の金具は白くなっちゃったい!

使いモンになるかな~?
いや、パイセンならその気概と渾身で治してくれるかな?
そうさ! きっと治してくれるさ。
かくも厳しい上下関係を越えて、、、

心優しくて力持ち。
初めてこのブログ見る人は、パイセンさんて何ていい人なんだろう?
と、恐らく、、、いや、おそらく、、、思うだろう。













出来栄え

2021-06-10 | 日記


パイセンに外注した天秤仕掛け。
この緑色のシモリ玉はサトルオリジナル。
彼が業者に特注した逸品。
市販されてるシモリ玉は、穴のクオリティがマチマチでポッチみたいになってんのもある。
なんで、いちいち爪磨き用のヤスリでこすって平らにしてからの作業となる。


が、彼の特注品は片方の穴が円錐形に穿ってある。
幹糸通しやすくしてんだね。
でも、やっぱ錐で慎重に揉んでやらないと糸が通り切らないんだな。
パイセンは面倒いから、ヤスリで削らずに錐で揉むから、穴の表面が毛羽立つ!
シモリが割れる!割れる!と言い訳する。

ヘタクソやん!
力任せにグリグリやってんでね~~~の?
揉むってのはさ、どれ道場で一丁揉んでやる! つうのとは違うだろうが、、、
とは、微塵も感じさせるわけにはいかない。



翻って、この赤いシモリ玉は市販品。
これなら大丈夫! と豪語するんだけど、、、つうか、玉の大きさが違うよな???
で、20本しか作れなかったん??? シモリ玉100個なのに???
せっかくサトルが分けてくれたのに、どんだけ無駄にしてんだい!
とは、一切表情に出してはいけない。

今週の朝7時前後のBSで、イッピンという若い職人にフォーカスした番組がある。
厳しい修行を経てなお、これじゃダメだ! と自身を叱咤している若い職人。
得てして職人は培った技術にのみ没頭し、新しい感性を拒む。
でもそれだけでは技術の伝承に過ぎない。

かつての刀工が刀を捨て、包丁にその精神を伝統するときの葛藤やいかに?
新しいモノにその魂を吹き込むことを潔し良し!としなければ、2千年に及ばんとする伝統は消え去ったはずだ。

パイセンの技術は今のままでは廃れるだろうか?
伝統させるだけの、渾身の気概はどうだ???
陽のささない、冬眠してる熊を叩き出した洞に籠り、蝋燭の明かりだけでラインを組む、、、
シモリに穴を穿ち、ビーズ球に留めの命を吹き込む、、、
出来栄えを見るその眼は、西郷南爺のごとく爛々とし且つ、冷酷に評価している。

その渾身さの全く無い!無い!無い!、、、イッピンを使う時の背中に走る悪寒!
釣れるよな??? 
釣れるべ!! 
釣れね~~~はず無いよな!!!

船頭のお腹だけでなく、広田湾全体に醸し出されるヒグマの圧!
上下関係とは、かくも非情である、、、



でまあ、このスイベルなんだけどね?
皆さんはどうすか?



オラはこっちなんですよね。
ハリスをスイベルに留める時にさ、ハリスコブで留めんのとノットで巻き留めすんのはどっち?
オラはノット締めしないと気が済まないんだよな。
だから、上のハリス留めより下のダイヤアイのスイベルが好きなんだ。
パイセンに材料渡すときに、何の気無しだったからから、、、



このスイベルの先を拡げんと使い物にならん。
適当に拡大すると、細いから折れやがるしさ!

造り手と、使い手の意思が疎通しないイッピン。
造り手の魂を、使い手が拒むイッピン。
やっぱ、伝統しないんだろうな、、、