今でさえ地下のモグラだが若い時は大型トラックにクレーンの付い
たので日本中走り回っていた。
フリーと言うやつで、あるところへ荷物を届ける、下ろし終わった
ら会社に電話して次この近所からどっか行く荷物がないか探してく
れと言ってまた仕事を貰う。
で、積み込みに行くのだがそこへの道のりとそこからの届け先は所
番地と電話番号だけが頼りであるので番地が記載されているゼンリ
ンのスーパーマップルが運輸業界のスタンダードで全国の版を持っ
て歩いていた。
今でも家に古いのが残っているけれど、赤マジックで書き込みだら
けのマイ地図としてたまに紐解く。
今やネット環境があればグーグルマップがデフォルトだろうがトラ
ックのみんなは今どうしているのだろう。
トラックにカーナビなんかないし行先が現場ならカーナビなんか役
に立たないしどうしても「紙の地図」が必要だと思うのだが。
よくカーナビでもノースヘッド(地図と一緒で北が上固定)の人と
自分の向いている方をヘッドにする人と両方いるけれど、北上固定
でないと地図を読んできた人間にとっては地図がクルクル回ると自
分が今どちら向いて走っているのか分からずこんがらかる。
まあ地図を見なくとも大体自分がいま東西南北どちらを向いている
のかはわかるけれど(これが分からないと大変不便)地図は北が上
と決まっているのでカーナビもそれに倣わないとダメなのである。
ところで地図が読めないと言う人がいるがどういう意味だろう。
行きたいところまでの道がちゃんと絵にして書いてあるのに分から
ないと言う方が分からない。
国土地理院の2万5千分の1の地図を読めと言われたら細かすぎて
ウンザリするが、10万分の1から段々絞って1万5千分の1まで
絞り込んでいけば目的地には確実に到達できるはずだ。
目的地がまだ遠い場合20万分の1で十分すぎる、と言うかそれ以
上でないとページをめくるのが忙しい。
自家用車にしょぼいカーナビが付いているが走っている時に見る事
は無い。
ましてやナビゲーションとして何か使ったことが無い。
現地の近くまで来てようやくどこかな~って見るくらいで、あって
も無くても実際困らないのだ。
なぜならすでに脳内日本道路地図が完成しているから大抵のところ
は地図無しでも行けるからなのである。
なので暇な時に開いてみるだけの地図になってしまったが地図を読
むのは楽しい物である。