簡単に言えば、失敗しないから。
どうしても失敗できないような場面なんかだとRAWとJPEG同
時記録で一応RAWデータも持って帰るけれどほぼ使わない。
なぜならカメラの方で既にキッチリ設定が出ているからいじる必要
がない。
わたしの写真(ブログやG+なんかはどうでもいい)は記憶色では
なく「いかに人が見た目に近いか」なのと後は殆どはモノクロだか
ら。
モノクロでもRAWでいじることはない。
カラーで撮ってと言われても既に設定が決まっているので後処理す
る必要がない、カレンダーのように、例えば真っ黒な池に紅葉が写
りこんでいるとかそういう写真は撮らなくていい。
後処理でおかしな写真に加工する必要もないし、安定した色が求め
られるからいじる必要がない。
まあよくあって「夕焼け撮って来て」と言われた時に少しいじって
赤くするくらい。
夕焼けは見た目より赤くないとつまらないと言われるから、まあ私
の写真の範疇ではないけれど赤くしといてあげる。
14ビットで撮ろうがなんだろうが現像して出てくる最後の絵はJ
PEG8ビットなのだから同じである。
だからRAWファイルをいじって出すのは年に数回あるかないか。
JPEGで常にキッチリ思い通りの絵を出そうと思ったら最初にか
なりカメラの設定をトライ&エラーで試さなくってはいけないけれ
ど、出来てしまえばこっちのもので後はその場に応じて少し触るだ
けである。
だから「ここはこういう風でここはこんな感じで」なんて作り物の
写真を撮ってくれというのはお断りしている。
出来ないんじゃなくて私のポリシーに反するからやりたくない、そ
ういうの好きな人幾らでもいるからそっちに頼んでねとそっちを紹
介して終わりである。
わたしは確かにカメラマンだがそれが本業ではない。
私が撮る絵がほしいと言われて撮るのと自分の写真活動だけである。
本業は全く違う業種であるから趣味の延長以上仕事以下と言うか頼
まれて撮りに行くだけで、あとは自分の写真活動、記録写真である
から、頼まれればキッチリやるけれど(そりゃお金がもらえるわけ
だから)そうでなければコンパクトカメラを買い集めては遊んでい
るほうが多い。
まあフィルムの頃よりデジタルの方が面倒くさいと言えば面倒くさ
い。
フィルムの時は今でもそうだが自分で現像するので(カラーはさす
がにラボに頼むよ)現像の仕上がりを考えたうえで撮っていればよ
いのでそっちの方が簡単だし失敗もない。
確かにRAWで撮っておけば失敗しても、もうちょっとこうしたい
とかそういうのでも後からなんとでもなるけれど、カメラの設定を
きちんと出してしまえばまず殆どRAWの世話になることはない。
勿論カメラの操作や設定、癖は頭に叩き込んでおかないといけない
けれど、それは最初のトライ&エラーで大体分かるし一日で出来る
ようなことではないので自分の設定が何種類かプリセット出来た頃
にはカメラは見なくても触れるようになるから大丈夫である。
「作った写真」が嫌いなのでまあ、これからもRAWのお世話にな
ることは殆どないのであります。
本日の種:フジフイルムXF1