献身ー最後の一句
今日の花「アセビ」。 花言葉「献身」
ツツジ科。常緑低木。
日本・中国が原産地とされます。
花期は、3~5月にかけて。
白い、壺のような形の花は、大きさ6~8ミリほど。
緑がかった色や、ほんのりクリーム色に見える
種類もあります。
ピンク色をつけるのは、園芸品種です。
高さは、2~5メートルほど。
日本の山地、特に乾燥した風の強い、
「花崗(かこう)岩地帯」に自生するようです。
神奈川県の「箱根」、
静岡県の「天城山」などに、大群生地があり、
火山性の土壌を好むようです。
万葉集にもその名が登場するほど、
(10句に、詠み込まれています)
日本人とは古くからなじみ深い花木ですが、
含まれる有毒成分「アセボトキシン」はかなり強力。
神経を麻痺させる作用があります。
食べると足がしびれることから、
「足痺れ(あししびれ)」 → 「あしび」 → 「アセビ」
と、なったとも。
(見事な三段論法!?)
食べない限り、大丈夫ですので、
さわって愛でるのはOK。
「奈良公園」にもたくさん植えられているのですが、
鹿も、決してこの木の葉を食べないそうです。
もちろん、人体にも有害ですが、
転じて、葉を煮出した汁を、
農作物の害虫や、家畜の皮膚につく寄生虫駆除に
使うなど、
「転んでもただでは起きない」のが、人類の英知!