高貴ー紫の花
今日の花「ハナズオウ」。 花言葉「高貴」
マメ科。落葉低木。
中国が原産地。
日本には、江戸時代の初めに渡来したとされます。
高さは、ふつう2~4メートルほどで、
庭木にちょうどよい大きさですが、
原産地・中国の自生木は、15メートルにもなるとのこと。
花期は、4~5月にかけて。
赤紫、または白のの蝶型の花は、大きさ2センチほどです。
名前は、赤紫の花の色が、
「スオウ」という木からとれる染料で染まる色に
似ていることからつけられました。
花の後、夏から秋にかけて、
長さ5センチほどの、「絹さや」っぽい実をたくさんつけます。
木や葉の姿を見ると、「マメ科」という感じがしませんが、
花と実で、「ああやっぱりおマメ」と納得がいきます。
西洋にも、原産の「西洋腫」があって、「ユダ・ツリー」と呼ばれ、
キリストを裏切った「ユダの木」とされているんですね。
ユダがこの木で首を吊ったとされており、
「縁起でもないっ!」と、植栽を嫌がるところもあります。
伝説によると、
「裏切り者が首をつったことを恥じて、
白かった花が赤くなった」とされています。
そのせいか、西洋文化圏での花言葉は、
「不信仰」「裏切り」「疑惑」などなど、
ネガティブオンパレード。
・・・いやはや、とことん「ユダ」に対するイメージは悪いのですね。
(宗教の歴史的にいろいろ理由がありますが)
しかし、これはあくまで西洋(キリスト教圏)において。
東洋は東洋ならではの、
この花のイメージにふさわしい花言葉があってしかるべきだ、と、
捜しましたよ、
で、ご紹介が「高貴」と相なりました。
紫は「位の高い色」。
(聖徳太子制定「冠位十二階」では、最高位の人がかぶる冠の色)
ネガティブにならずに、
春の日差しと一緒に、
美しい「赤紫の木」を、たのしみましょう。