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故はイカン

商業と工業の連携の違い

2009年11月10日 20時08分22秒 | まちづくり
全国どこの商店街も活気がなくなって長年が過ぎます
なぜなのか、通常の理屈ではわからないことに違いありません
大型デパートも倒産が相次ぎ、消費者は誰もが通販なのか?
と言ってもそうでもないようですし、
どうやら、商業社会に工業化が始まったためではないかと私は思います

かつて、商店街は地域間の情報にあふれ、商店同士が
素晴らしい結束力を保持していた時代もありました
しかし、その結束力が逆に客足や商店自体の衰退につながった
とは、考えられないでしょうか?

建築を含め、工業社会では結束を持つことが何より大事で、
結束からはずれて孤立しだしたなら、工業社会では生き残っていけません
結局、工業社会で孤立したら、生活のためには商売を起こし自営していくしかない
という考えも生じてくるかと思います
でしたら、商業とはその基本は孤立な自営策が歴史の根底にあるのかもしれません

工業社会は、仲間作りが大事であっても、決して商業社会ほどの消費者を巻き込んでの
賑わいが表面的にあるものではありません
工業社会のつながりとは、工業同士、倒産を防止するためのマイナス面を補正し合う
つながりがメインといえます
そして、商業のつながりはお客がメイン、即ち、プラス面が大事で
マイナスのつながりは意味を持ちません
商業同士は各々孤立しながらも、お客とだけのプラスのつながりさえ保持すれば
やっていけるでしょう
逆に商業は、お客以上のプラスのつながりを商業同士が持ったら、
商業をやめて、工業へ勤めだしたほうがよいという理屈にもなるといえるでしょう

連携とは、マイナスを補正し合うものだと私は思いますが、
その点、商業は連携がうまくはいかない、元々、単独なお客商売なのだと思います
あえて言うなら、商業はプラス面だけのお客との連携なのだと思います

商業と工業は違う!
連携を考えるとき、大切に考えなければならない理屈ではないかと思います