MailING!日月説法日誌

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建築多様性

2009年12月31日 12時01分41秒 | まちづくり
「生物多様性」という言葉がある
それは、生物はお互いに関わり合いながらバランスを保って生きている状態を言うらしい
ところで、この生物界のバランスが現代は失われてきていて、たくさんの生き物が絶滅に追いやられている
その現代の絶滅のスピードは年に生物4万種、約13分に1種が絶滅しているそうだ
この大量絶滅の時代は、地球の数10億年の歴史の中で現代は6回目を迎えているそうだ
明日からは寅年、そのトラも実は絶滅のピンチにあり、現在、地球上で野生で残っているのはたった4000頭だという

この極めて珍しい時代現象は私たち人間の暮らしや生存にも大きく影響しているのは間違いない
私たちは暮らしや生存していく上に日頃、働くということを人間間の共通の約束事としている
即ち、働くことは人間の知恵で作り出した人間の最善の連鎖である
そして私たちには一人一人に与えられた職業というものがある
その職業が現代の珍しい危機時代において正しく連動しなくなってきている危険を感じずにはいられない

ところで、私は建築を職業としている
その建築は、人間の代表的な暮らしの衣・食・住を比較しても、その中で職業として成立した最初のものではないかと考えている
職業の中で建築というものは、今学んで今すぐできるものではない
必ず、計り知れない長い時代を経て培われてきた魂を今の時代に正しく伝授させていくことでやっと建築は職業として成り立つのである
建築は、とくにお互いの関わり合いのバランスが重要な職種の一つだ
しかし、近年、その関わり合いのバランスが崩れ、各々が建築の歴史をしまい込んでしまい、他者へ伝えていかなくなっている状況が目立つ
近年の建築の親方達は技は教えてもらうのでなくて、盗めと指導している
本来、それで良いわけないではないか
盗めとは、まったく建築という仕事を知った者が自分ひとりで出来るものと大きな誤算と過信をしているに過ぎない
自分の利益は自分だけで出すという考えが建築界で主流になれば
建築の絶滅のピンチは必ず急加速にやってくるに違いない
建築の遺伝子は建築に関わるすべての者、即ち、建築の一般消費者すらにも対等にめぐらされなければならない
それが建築の歴史なのだ
西洋の産業革命とともに建築のプリマドンナと称せられ、マスコミ中心に称えられた一人の大建築家の時代は
世界大戦の終結とともにすでにその時代に消滅したのだ
今、私たちがすぐにも取り掛からなければならないのは、ずっと以前の歴史上の建築なのだ

建築設計をみんなでしよう!!

2009年12月29日 14時26分47秒 | まちづくり
住宅建築業界は今、低迷しています
住宅設計に対する新制度や規制が実際の建築士の技量に対応する以上に多すぎるためです
これからの住宅設計は住宅一件に付き各種専門分担をする建築士が一挙に20人くらいで取り掛からなければ
住宅メーカー水準の業務スピードには到底追いつけないと考えられます
ところで、大工の数に比較して住宅設計士の数が少なすぎます
地域の建築士事務所の数は大工の数の10分の1にも満たない現状なのです
これからの住宅建築の実情は大工の数と同じくらい住宅設計士の数が必要です
それくらいいなければ、新しい住宅建築の各種制度には対応はできないはずです

要は、建築士でなければ建築設計をできないといおうと
出来上がった設計図や計算書類に対し、最終的に代表の建築士資格者が責任を持てばよいのであって
途中の設計業務補助に建築士以外が関わってはならないとするものではありません

1件1件の住宅建築に対し大工などの工事業者と同程度の人数の設計集団が取り掛かれば、
建築行為に対する税金関係などに絡む難しい新建築制度も怖いものではなく
現代の完成された法律基準にしっかり適合した住宅を立派に短期間で作り上げることが出来るでしょう

現代の住宅をフローな設計でストックな消費をしてもらうことが「まちづくり」につながるのです
どうしても建築設計は建築士資格者だけで、と考えている場合ではありません
大工などの工事業者の方々、或いは建築にまだ素人の方でもかまいません
住宅設計をメンバー集団で行なう住宅設計業務を運営していくノウハウを話し合う仲間を求めています!
是非、これから私が運営しようとするまちづくりネットワーク「まちネット」のメンバー(無料)に参加してください
↓参加はこちらのHPから!
http://www8.plala.or.jp/wby/
http://mlw.plala.or.jp/ml/machinet/main/index.html

何はなくとも芸術家

2009年12月28日 08時40分33秒 | インポート
芸術家(建築家)は、人からお金を貰うことに関して人一倍厳しい感性を持っているものだ
建築なら、大工が勝手に建主と契約したようなことでも、建築家が関わることにより、
その建築家の持つ契約上の不安感や責任感により、自然と契約らしくなっていく
大工として建築家を取引に加え、奉仕するだけで、だんぜん営業や仕事をし易くなるだろう
されど、建築家は本家本元としての挨拶を先ず率先して示さなければならないだろう
何はなくとも芸術家!!

フロー経済によるまちづくり

2009年12月27日 17時14分24秒 | インポート
戦後の日本のストックは回復したと言っているが、本当に回復したのか?
今はストック経済の時代に入ったと叫ばれても、それは単に問屋直結のストック消費が増えると言っているだけではないだろうか?
今の時代は、少量であっても多品種の製品に囲まれて、どれを選んだらよいのかわからないままに
試し買いに余計なものまで買わされている時代と言えるし、何が良いのか大量な情報も買わされている
結局、主流な情報産業までがストックに入るとは言えまい

普遍的な経済の現実はフローであると言える
しいて言うならば、現代はストックを理論や心がけとする、よりフローな経済にならなければならないのだろう
要は、ケーキ屋が予約だけとって予約分のケーキだけを生産販売することがもはや経済ではないということだ

世の中、形上はフローでなければならない
フローが考えたり、作り出すものこそ話題にあふれ、価値があると言えるのだ

ストックな世の中では、消費者はより良いものを求めて団結消費を起こす
しかし、いずれは無駄と思われる中間販売者の必要さに芽生え、消費からとりあえずの収益事業者へと変化していく
この二度手間な社会の容認こそ、現代の経済を長い将来に向かって停滞させているのだ
今すぐにもフローを出さなければ経済の循環は失われてしまう
戦後から今までに存在したフロー経済は今、事業者である者にとってはとても重要な要素であることを忘れてはならない

フローであり続けるために今、経済に対しまちづくりが必要なのである
事業者の行なうまちづくりはストック経済を配慮した普遍的なフロー経済なのである

地域の専門団体と政治家との関係

2009年12月23日 16時00分00秒 | まちづくり
近頃は、地域にNPO法人などの専門団体が増えてきていて、各々に地域のために自主的な研究や活動を行なっていると思いますが、
そもそも、それらの団体が地域に、それも自主的に必要になったのはなぜでしょう?
そして、それらは様々な目的を持って運営されていると思いますが、その本来の目的は必ずしも達成できているでしょうか?
私には、それらは本来の目的は掲げられていても単に地域に存在性をアピールするだけに終わっているとしか思えませんし、
今後、今までの経験をベースにして、本格的に地域の役割りとして地域的な仕組が成り立っていく状況が少しも感じられません

つまり、それらの団体の掲げる目的をそれまでの地域の仕組に組合わせて運用する政治家がいないのだと思います
そもそも政治家はそれらの団体に単に初めから最後まで自主的にのみでやって行けと言っているだけのようなものです

それらの団体は、地元行政に団体登録し、事業内容等を届け、本来行政と伴って地域を作るためにあるはずです
その、団体と行政との間に仲立ちして両者の車輪を回すべき政治家が存在しないことには、両者は関係のある車の両輪でも何でもないでしょう
政治家の、専門団体は行政に登録し、行政が運営を知っているからそれでよいとして、何も手を貸そうとしない考え方は両者の運営にマイナス現象が生じた場合に誰もどうすることも出来ないでしょう

要は、政治家が中央の車軸となって両輪を調整しながら同じ方向へ動かしてあげなければ、
両方の車輪は好き勝手な方向へ動き出し、バランスを失っているに過ぎません

近頃の両者それぞれの責任を両者が伴う一つの責任として地域から認められるためには、
どうしても政治家が両者を一つの責任にまとめる必要があります