いつまでそこに立っているつもりなのか
あなたはあなた自身の墓標のように
冷えて使い古された記憶のためにだけ
永遠にそこに立っているつもりか
光はあなたの帳面に書かれた文字を
すべて読み取るがそれは
あなたをさばき殺し
沈黙の臼の中にひきつぶすためではない
あなたは影に秘めたあなたのためいきを
糸により布に織り空の眼差しに染めて
日なたの森の清められた花の庭に
ささげなければならない
神は金のほほ笑みでそれを吟味し
あなたへの愛のために
次の二千年を歌い始めるだろう
あなたはそのとき
正義の人でも 罪の人でもない
新たなあなたの始まりなのだ
(花詩集・28、2005年9月)