おじょうさん あなたは
もう少し学ばなくてはいけないよ
いつまでもいつまでも
指をくわえて
おかあさんの帯に捕まってちゃいけない
甘いお菓子欲しさに
大人のひとにひょこひょこついていったら
いつか大きな穴に落ちてしまうよ
人はだれでも一度は
こけたりつまずいたりするものだけど
そこからもう一度起き上がるためには
ちゃんと良いことを学んで
心に力をつけておかねばならないんだ
だのにあなたときたら
もう何年も学校にいるのに
傷ついた人の胸に
上手に布を巻くこともできない
鉛の叫びをあげて
地に伏している人に向かって
平気で皿をつきだし
もっとお菓子はないのって 言う
黄色いポーチュラカのように
かわいい君よ
いつになったら
自分の心で歩きだすんだい?
(花詩集・18、2004年11月)