海ならずたたへる水の底までに清き心は月ぞ照らさむ
(菅原道真)
海よりももっと深い水の底の底に落とされようとも、わたしの清く正しい心は、美しいあの月の光が照らしてくれるであろう。
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あるとき、夕空に月がかかっていて、その下を、まっすぐな飛行機雲がかかっていたことがあったのです。わたしはそのとき、心にはっと感じるものがあったのです。そしてなんだかとても、うれしくて、胸が温かくなったのです。それが、神様の言葉だったからです。
神様は、わたしにこう呼びかけてくれたのです。「月のようにかげでまじめに働く、まっすぐなものよ」。
(青城澄「神さまとの話し方」)