うわすべりの
嘘をついて
あなたを愛していると
言った
死んでいく言葉が
枯葉のように
風に踊って
彼方に消えてゆく
本当は
自分のことしか
考えていないだろうと
わたしの肩に乗った
黒猫の幽霊が
ささやく
ええそのとおり
わたしは
わたしさえよければ
それでいい
人のことなど
考えちゃいない
愛のふりを
していれば
人がいいことを
してくれるから
そうしているだけなのだ
誰も
愛してなど
いない
おんなのこよ
かわいい子に嫉妬して
嫌なことをしては
いけないよ
そんなことをしたら
せっかくの君の美が
嫌なものに
なってしまう
君はその子より
かわいくないのじゃない
ただ
まだ少し
勉強が足らない
だけなのだ
まじめに勉強して
いいことをしていけば
君も
かわいくなってくるから
だから
人を憎んだり
嫌ったりして
意地悪をしたりしてはいけない
嫉妬に
溺れそうになったら
少しその子から離れて
静かに心を落ち着け
自分をゆっくり見つめなさい
そうすれば
自分の中にも
かわいらしい心の美が
あることに
気づくから
少女たちよ
まじめに
勉強をしなさい
馬鹿でなければ
男の子たちに
気に入られないと
勉強をさぼっていたら
とても愚かな大人に
なってしまいますよ
教養を積み
愛を学び
真心で人に尽くす
美しい態度を
身に付けなさい
お化粧に凝るよりも
心を美しく
整えなさい
そうすれば
あなたたちは
とても優雅な
美しい人になれるから
正義の太陽は
高くのぼり
灰色の人工太陽の
正体を
明らかに暴く
もう嘘はつけない
海の魚を
砂に閉じ込めて作った
灰色の人工太陽が
ことごとく地に落ちた
嘘を本当に見せる
闇を放ち
永遠の馬鹿の神に
なろうとした
人工太陽が
腐れ落ちた
人間よ
見よ
凍ったオレンジのように
割れた人工太陽の中から
あふれ出て来るものを
汗と小便の臭いのする
汚い泥の闇を
人間は
あれを
幸福の神と
拝んでいたのだ
自分に不満があるのなら
自分を変えていきなさい
間違ったことをしているのに
延々とごまかしてきた
その自分がつらくて
不満があるのなら
もう一切馬鹿なことをやめて
一からきれいに
自分をやり直していくのだ
失うことを怖がっていては
ずっとつらいことばかりが
続く
逃げてはならないところから
逃げたら
一生矛盾に苦しむ
誰も代わりに
生きてはくれない
その自分を
花にするのも
糞にするのも
自分次第なのですよ
たんぽぽを描いてみました。
こんな大きなたんぽぽはありませんが、まあファンタジックな世界だということで。
前にピンクのたんぽぽを見たことがあるので、ピンクに塗ってみようと思ったのですが。
ちょっと勇気が出なくてやめました。
でも、ピンクのたんぽぽも描いてみたいですね。
ボロボロのカーテンを
ひきずりながら
丸出しの馬鹿が
歩いていく
なぜあんなことをした
なぜあんなことを
し続けた
愛を馬鹿にして
愛を馬鹿にして
糞に漬け込んで
全部嘘にしようとした
やってきたことが
全部
糞の山になって
俺に向かって
倒れて来る
カーテンの向こうに
隠していた自分が
全部出て来る
ああ
痛い
臭い
こんな自分を
生きていかねばならないのか
地獄だ
こどもたちよ
こどもたちよ
いつまで
どぶ水のしみ込んだ
汚い寝床に
眠っているのか
世界を変える風が
大空に鳴り響いている
というのに
翼の生えた魂が
喜びの花をまきながら
世界中の空を飛んでいる
というのに
愛を奴隷にして
自分のために働かせ
永遠に何もしなくていい
赤ん坊の神になる
愚かな夢を見ながら
いつまで
馬鹿になっているのか
長い長い間
嘘をついてきました
これが神の
愛の魔法だと言って
灰の地層から盗んできた
アンモナイトの砂を
売りました
嘘です
すべては嘘です
傲慢の墨で汚れた自分を
清いものにするために
愚かな嘘をついたのです
愛では
なかったのです
すべては
わたしだけのためにやった
まやかしだったのです
ああもう
こんな自分を
やめたい
だがどうすればいいのか
足がついて
世間を風のように
走り回っている嘘が
わたしのところに帰って来て
責任をとれと
言うのです