プーリーム

もう先週の話になってしまいますが、ユダヤ教の祝祭日のひとつプーリームというのがありました。

これも旧約聖書（エステル記）のエピソードに基づいたものだそうで、自分たちを虐殺しようとしていたペルシャ王ハマンから逃れたユダヤ人たちが、その後、王を打倒し、戦の勝利を祝う宴を催したことが起源になっているのだとか。
そして、このお祭りは一年の中で最も浮かれてよいとされる、何やらとても楽しげなお祭りです。

どのようにお祝いするのかというと、大人も子供も仮装をします。
このお祭りが近づくとショッピングモールなどでは仮装グッズ売り場が特設され、衣装やら帽子やカツラ、小物類に至るまで「なりきりグッズ」が所狭しと陳列されます。

プーリームを祝うパーティーも催されますが、この時期は普段の生活でも仮装が日常になるので中には仮装で出勤する人もいます。うちの主人の職場にもカラフルなアフロを被ってくる人、魔女の格好でやってくる人、鼻メガネをかけて仕事をする人がいたそうです。
街中でも仮面を付けたカップルがカフェに入ってきたり、豹の格好をした人が歩いていたり、とにかく愉快。
いつもは黒装束に身をまとったいかにも厳格そうなラビ（＝ユダヤ教の長老）さえもがピエロになったり女装したりするくらいですから、結構なんでもアリな数日間です。


大人がこんな具合なので、子供たちにいたってはもう大変。
娘の通う小学校では例年この時期は一週間、強制ではありませんが日替わりの仮装で登校することになっています。
ちなみにこんなメニューです。

１日目：パジャマ
２日目：スポーツ系
３日目：男装女装
４日目：ホラー
５日目：パンク＆ロック
６日目：フリースタイル

どう考えても授業どころではなくなりそうなのに、この後さらに数日の休みが続きます。
いくらなんでも浮かれすぎ（笑）


パンク＆ロックの日。10歳のくせになかなか廃退的です。



フリースタイルの日。彼女が見つけてきたアイデアでiPodをモチーフにした衣装を祖母に作ってもらいました。




あれよあれよという間に、次は８日間続く『過ぎ越しの祭り』がやって来そうな春のイスラエルです。


ナマステ＆シャローム
Nozomi