ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

死海の湯での浮遊体験

2009-09-03 19:44:57 | ときのまにまに
東九州自動車道が大分から佐伯まで延長し延岡に出かけるのが随分楽になりました。佐伯市は大分県の最も南に位置しています。黒潮と瀬戸内海からの潮流がぶつかりあう豊後水道の荒波にもまれた魚はとくに身が締まっていて美味しいとのこと。ものの本によると「寿司の町」として名高く、市中を走っても確かに寿司屋が多いのには驚かされます。とくに有名なのが「アジの丸寿司」で、独特の握り方をしています。食べ物ついでに付け加えておくと、佐伯地方には「ごまだしうどん」という名の郷土料理があります。ゆで上がったうどんに熱いお湯を注ぎ、そこに煎ったすりゴマにこんがり焼いた味噌を加えて丸めた「ごまだし」を溶かして食べます。とくに美味しいというわけではありませんが、素朴さが何とも言えない味わいがあり、いろいろな可能性を秘めた料理です。
食いしん坊な話はそれまでにして、ともかく東九州自動車道が佐伯まで延長されて延岡に行くのがとても便利になり、おまけに楽しみも増えました。実は、佐伯インターの南側に番匠川という九州でも屈指の大きな川が流れています。この川筋に道の駅「やよい」があります。ともかく道の駅ファンのわたしとしては、それを知った以上立ち寄らざるを得ません。そして寄りました。なかなか充実した道の駅です。そこに「やよいの湯」という温泉もどきがあります。最初に寄ったときは一寸覗かせてもらいました。2回目の時は帰路に入りました。なかなか「いい湯」です。宣伝文句を見ると、そこには「死海の湯」があるとのこと、どうせ大したことはないと思っていました。3回目の時、今度は往路で湯に浸かってきました。そのときは家内も「女湯」の方に入りましたが、家内の感想によると「死海の湯」がとても良かった、とのこと。「へー、そんなに良かったの」。正直なところ、何か先を越された感じで、非常にうらやましく思いました。「死海の湯」は奇数日は女、偶数日は男ということなので、帰りにはわたしにも死海の湯体験をいたしました。
「死海の湯」とは聖書に出てくる死海から取り寄せた塩を使って海水の10倍の塩分の湯を沸かしたお風呂です。一寸でも肌に傷があるとひりひりするらしく、わたしの場合はひげそり後はかなり塩分がしみました。美肌効果で女性には大人気とのこと。
さて、問題は浮遊体験です。確かに浮きます。その浮き方も普通じゃありません。手足を広げて大の字になってふわふわと浮くことができます。むしろ沈むことができないようです。浮いた身体はまるで水の上に浮かぶゴミのように流されます。フワフワし過ぎで、ひっくり返りそうになり、身体のバランスをとるのが難しいくらいです。変な話、ここは風呂なので手を伸ばせば手すりをつかんで体勢を整えることができますが、もし死海ならば、「浮いて溺れる」ということもあるのではないかと思わされました。非常に面白い経験でした。このほかに「カルシュウムの湯」や「サウナ」などもあり、地階には広い休憩室もあって、湯上がりに一眠りすることもできます。

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