ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

調重行氏の写真展「果実の花」

2010-04-28 17:26:02 | ときのまにまに
今日は午前10時前に家を出て天神に出かけました。調重行氏の写真展「果実の花」(アクロス福岡にて)を見るためです。アクロスの2階ホールには美しい花の写真と果物の実の写真とがセットになって展示されていました。普段、わたしたちは果物はよく見ますし、食べもします。要するに果物は見慣れていますが、その花はほとんど見ません。調氏は果物の木が植えられている場所に、その花が咲いている頃を見計らって出かけ写真におさめ、またその果物が実る頃に同じ場所に出かけ、木になっているままの果物を写真に撮り、それらをセットにして一つの作品に仕上げておられます。それが全部で22セット、大変な作業であったと思われます。調氏の手法はトリミングを一切しないで、写真に撮ったままを現像されるとのこと。おそらく、望遠レンズや接写レンズを駆使し、地面に這いつくばり、脚立の上に立っての撮影であったと想像します。
写真の美しさはフォーカス(焦点)の技術で決まります。オブジェクト(被写体)とその背景とのバランス、さらに光の方向性と光量によって醸し出されます。22点の作品がどれもこれも素晴らしく、しばらくそこを離れるのが惜しまれました。
写真展を見た後、近くのジュンク堂に立ち寄り、佐藤研『イエスの父はいつ死んだか』(日本聖公会出版)、小林稔『ヨハネ福音書のイエス』(岩波書店)、鍛治真起『数独はなぜ世界でヒットしたか』(メディアファクトリー社)、『ポケット数独中級編』を購入しました。
佐藤研氏は1948年生まれで、東京外大フランス語科出身で、東大大学院で西洋古典学を専攻し、ドイツ、スイス等の神学部で研鑽し、東大教養部西洋古典学研究室助手を経て、現在立教大学教授。現在最もホットな新約学者の一人。この本は彼の講演・論文集で、表題になっている「イエスの父はいつ死んだか」は雑誌「婦人の友」に発表された論文。冒頭にいきなり「こいつはマリアの子でではないか」ということばが飛び込んでくる刺激的な著作である。読むのが楽しみ。
『ヨハネ福音書のイエス』の著者小林稔氏もやはり、東大の西洋古典学科出身でカトリックのイエズス会の修道士。現在上智大学教授。岩波書店版の新約聖書でヨハネ福音書を担当された。本書はいわばその作業の楽屋裏報告とのこと。ヨハネ福音書の冒頭の句を「はじめに、ことばがいた」と訳す。非常に面白そう。
帰りにキリスト教書店によって、メイズの『詩編』(日本基督教団出版局、7800円+税)を購入。これは来年度の説教の準備。今日の本代5冊で18000円ほど、まぁ、必要なものは買わなくちゃ。

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