ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

188人の列福式、おめでとうございます

2008-11-24 15:44:16 | ときのまにまに
今日は長崎市の県営野球場で、カトリック教会の信徒・聖職者188人の列福式が行われた。全国各地から約3万人の信徒たちが見守る中、ローマ教皇の代理者ホセ・サライバ・マルティンス枢機卿が188人が尊敬すべき福者である宣言した。
今回列福されるのは17世紀前半に全国各地で殉教した聖職者4人と信者184人である。その中には日本人として初めてエルサレムを訪れたペトロ岐部や天正遣欧使節の中浦ジュリアンが含まれている。
列福式実行委員会によりますと、1981年にヨハネ・パウロ2世が来日した際に国内の殉教者たちを福者にという運動が始まり、彼らの事跡の調査がなされ、2007年に法王庁列聖省の枢機卿会議と教皇により188人を福者とすることが承認された、とのことである。

これまでの日本人の聖人は1597年に豊臣秀吉に処刑され殉教したパウロ三木らの26聖人(1862年列聖)と1633~37年に長崎で殉教したトマス西らの16聖人(1987年列聖)の計42人で、福者としては1867年に列福した205人である。
今回のように、日本カトリック教会の運動と準備とにより、日本国内で列福式が行われたのは初めてのことで、日本におけるカトリック教会の歴史の上で特筆すべき出来事である。
教皇自身が来日出来なかったことは非常に残念であるが、この一連の出来事を側で見ていて、日本カトリック教会の実力というものを思い知らされた。どうも、新聞報道を見ていても、麻生首相がこの式に参加している気配がなく、カトリック信徒としての「フランシスコ麻生太郎」の影は薄い。(もし、参加しておられたら、この文章は削除)。カトリック教会側にとっては、迷惑であったかもしれないが、首相側にとっては、国際的に非常に重要な政治的チャンスではあったはずである。

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