PK戦という変な決め方

高校野球を見慣れている者にとって、スポーツの大会などで「最も強いチームを決める方式として、「勝ち残りトーナメント方式」には違和感はない。トーナメント方式を成り立たすためには、そのゲームでどちらかを勝者として決めなければならない。野球の場合は、決着がつくまで何回でも延長すれば済むことであるが、サッカーの場合はそうはいかないようである。昨晩は、本番45分を前半・後半で90分、それでも決着がつかず、さらに延長戦として15分づつ2回、それでも決まらず、とうとうＰＫ戦に持ち込まれた。
はじめたサッカーにおけるＰＫ戦というのをじっくり味わった。そして、日本はパラグアイに敗れた。別に、敗れたからいう訳ではないが、いろいろ考えさせられた。ゴールキーパーへの過剰な負担、一回のキックという過酷な緊張感、それらに比べて、決着の仕方の極端な単純性。それよりも何よりも、サッカーというゲームそのものとＰＫ戦という決着の仕方の乖離は大きすぎる。あれなら、コインの裏表とか、じゃんけん方式でもいいのではないだろうか。あるいは、もう少しサッカーというゲームにこだわるのならば、ゴールキーパーを2人制にして、責める方もハーフあたりから3人ぐらいで責めるとか、いろいろ工夫がなされてもいいのではなかろうか、などということを考えさせられた。