ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

ブラッドリー効果!?

2008-10-20 19:34:18 | ときのまにまに
アメリカの大統領選をめぐって「ブラッドリー効果」が起こるかどうか、議論されています。
「ブラッドリー効果」とは、1986年のカルフォルニア州での知事選挙において、事前に行われた世論調査では黒人のブラッドリーが圧倒的に有利な状態で、ほとんどのメディアはブラッドリーの勝利を予想していたのに、この現象をある政治学者が「ブラッドリー効果」と名付けた。事前のアンケート等で、人種差別であると批判されることを恐れて、黒人であるブラッドリーを支持を表明していたにもかかわらず、実際には白人候補者デュークメジアンに投票するという、いわば「ねじれ現象(ゆがめられた人種差別)」です。アメリカにおける黒人差別は想像以上に根深いものがあるようです。
オバマ氏が大統領選に立候補して以来、民主党内でも選挙運動において、黒人たちがほとんど目立った行動を取っていないことに、不自然さを感じていましたが、どうやらその理由はこのあたりにありそうです。
ちょっと、うがった見方をすると共和党がマケイン候補を支えるために超保守的なペイリン氏を副大統領に指名したのにも、逆にブラッドリー効果を狙ったのかもしれません。その意味では、昨日、突然パウエル前国務長官がオバマ氏支持を表明した「パウエル効果」は「ブラッドリー効果」に対して、有効であるのか、逆に作用するのか微妙なところがあります。
問題は、1986年から20年以上経過していることと、その間にパウエル氏やライス氏など黒人政治家たちの目覚ましい活躍によって一般のアメリカ人の意識がどれだけ変化したか、ということで、議論の焦点はそこら辺にありそうです。
日本では、総選挙の日程が議論され、麻生・小沢のどちらが首相になるのか、マスコミは大騒ぎをしていますが、ほとんどの日本人は「どっちでも大して差はない」と、いささか冷めて眺めていますが、少なくとも日本経済にとっては、日本の総理よりもアメリカの大統領に「どちらがなるか」ということの方が影響は大です。

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