ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

首相の比較広告的研究

2008-09-09 16:18:15 | ときのまにまに
今朝の朝日新聞のコラム「CM天気図」に掲載されている広告批評家天野祐吉さんの「首相の比較広告的研究」は中々面白い。ここでは、小泉首相と福田首相とが比較されているが、中々鋭い。広告のコピーは「キャッチコピー(惹起)」と「ボディコピー(説明)」とからなっているが、小泉さんはキャッチがあってボディーがない。逆に、福田さんはボディーだけで、キャッチがない、という。小泉さんの実例として、「自衛隊が活動する地域は非戦闘地域」という言葉を取り上げて、「説明にもならないことを言って、自分でちゃんと説明したつもりになっている」とひやかす。
福田首相は辞表提出後、止めていた「ぶら下がり取材」を昨日から再開した。福田さんは、この取材が余程お嫌いのようにお見受けする。確かに、少しも楽しそうでないし、かなり苦しそうでもある。もともと「ぶら下がり」のだから、もっと気楽に、楽しめばいい、と思う。大体、小泉さんの前までは、歩きながら、叫ぶように奇声を上げる記者たちを横目に見ながら取材に応じていたものである。「ぶら下がり」とはそもそもそういうものである。小泉さんは、この「ぶら下がり取材」がとても楽しそうで、むしろ長たらしい演説よりもここで彼自身の政治をしているようにさえ見えた。これを、福田さんが踏襲したところが、そもそも間違いであった。それにしても、福田さんが控え室から出てくるとき、なぜいつも駆け足なのだろうか。

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