ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

鹿児島本線折尾駅

2008-04-14 20:48:33 | ときのまにまに
今朝のNHKテレビで、鹿児島本線折尾駅のことが報道されていた。折尾駅の駅舎が、あまりにも老朽化しすぎていてもはや改修というレベルを超えているので、全部を立て直すしかないという。この駅の持つ歴史という観点から、市民の間では保存運動もあるらしい。
折尾という所は、小倉駅(北九州市)とわたしの駅「赤間」とのちょうど中間にあり、とても由緒のある駅だということは前から聞いていたので、一度は見物に行きたいと思っていた。それで、今日の午後、思い切って家内と一緒に出かけた。
昔、折尾駅は、筑豊炭田で掘り出された大量の石炭を北九州の工業地帯に運ぶための貨車専用の線路が鹿児島本線と交差しており、いわば物流の要所であったとのことである。当時はかなりに賑わっており、駅舎も当時の繁栄を示す「近代的な建築」であった。

       

       

日本における産業エネルギーが石炭から石油へと転換したことにより、ほとんど廃線同様になっていたのを、最近では直方地方の農業化と宅地化、観光開発に伴い、人間を運ぶ「直方線」として見直され、復活された。その他、ここには北九州工業地帯への通勤路線としての若松線が開設され、現在のように三線が非常に複雑な絡み合った形になっている。

       


実際に折尾駅に降りて、歩いてみると本当にややこしく、どこがどうつながっているのか、実際に歩いてみないと、見当もつかないほどであった。プラットフォーム間をつなぐガード下の煉瓦もかなり老朽化している。しかし、この場合「老朽化した煉瓦」そのものが、当時を偲ばせる貴重な遺産となっていることも事実である。
プラットホームでは今では全国的に見ても珍しい駅弁売りが立ち、名物のかしわ弁当を売っていた。

       

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