ぶんやさんち

ぶんやさんの記録

「平和」のうちに行われた「聖火リレー」

2008-04-26 20:49:09 | ときのまにまに
聖火リレーを無事に、穏便に終わらせる。それが、日本の威信を世界に示すことになる、というのが政府の考えであろう。ある意味で、それは当然であり、そうであることに異論を唱えることは難しい。その意味では、今日の聖火リレーは「大成功」であった。警備をはじめ、ランナーの順番や区間の設定など細かく企画した人の配慮と知恵が美事であった、というべきだろう。
それにしても、長野市内を走る(歩く)整然として集団は、まるで太平洋を進む艦隊のようであった。また、本国からの指令があったのか、日本国内にいる中国人留学生が長野集結し、沿道を中国国旗で埋め尽くした姿は、お祭りというよりも、戦勝軍を迎えるお祭りのようであった。
聞くところによると、聖火ゴール地点においては中国国旗を掲げる者は自由に入れてもらえたが、明らかにチベットを支援する人々は入場を制限されたとのことである。当然のことであるが、中国政府と日本政府とは聖火リレーを成功させるという点では完全に同じ立場に立ち、それを妨げ、混乱させるチベット支持者は「犯罪者」である。その意味でも、映像に映し出されるシーはほとんどすべて、チベット支援者に対する厳しい取締りであった。でも、必ずチベット支持者に対する中国人による暴行行為もあったはずだが、それはほとんど取り上げられなかった。
ただ、その中で非常に興味深かったのは、マスコミのインタビューに割合正直に答えていた一人の中国人留学生に対して、「怖い人」が「勝手にマスコミの質問に答えてはならない」と、かなり厳しく叱責していたシーンがあった。

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